Bセグの鉄板はドイツ車、注目は“フランス車”

VWポロ

5代目となるVWポロ。プリクラッシュブレーキシステムなど安全装備も上級車並みに備える。価格は223.9万~283.5万円

フォードフィエスタ

グローバルデザインを採用、世界140カ国以上で販売されるフォードフィエスタ。日本仕様にはスポーティなボディキットを標準装備。価格は236万円


まずはBセグメントから。このクラスのベンチマークは、VWポロとフォードフィエスタである。この2台の完成度の高さは抜きん出ていると思う。定番ポロに対抗フィエスタ、2台のどちらの“ドイツ車”を選んでも失敗はない。初心者なら特にテッパンの選択だ。

けれども、それじゃあまりに芸がなさ過ぎ、と、仰る向きもあるかもしれない(初心者であっても)。特にポロあたりは、もうさんざん多くの人たちが“いいクルマ”だと評価してきた。今さら、と思われるかも方も多いだろう。それに、洒落っ気にも欠ける。小さなクルマを買うのだから、もう少し可愛げのあるモデルにしたいと思うのもまた人情だろう。ポップなヴィヴィッドカラーが似合うような……。
 
ルノールーテシア

ルノーの新デザインアイデンティティを採用したスタイリッシュなルーテシア。内外装の組み合わせなどを多数用意、価格は205.5万~317.8万円


そこで、注目して欲しいのが、フレンチブランドだ。プジョー208、シトロエンC3、ルノールーテシアがオススメだが、なかでもフランス車らしいのはルーテシアである。

なんといってもスタイリングがユニーク&キュートだし、色使いもカラフル。乗り味にも、ゆるさとしなやかさが絶妙なバランスで配合されていて、スポーツもできるし、だらだらと普段乗りにも適する。走りを極めたいというならRS(ルノースポール)もあって、ツウ好みのライドフィールだ。
 
アバルト500

フィアット500をベースに、復活した名門チューナーのアバルトが送り出したスポーティハッチ、アバルト500。ソフトトップをもつ500Cもラインナップする。価格は279.72万~361.8万円


スポーツの話が出たついでに言っておくと、ヨーロッパのこのクラスには本格的なスポーツグレードも多い。208GTiやアウディS1、ミニクーパーSといったツワモノたちが揃う。どれにのってもスポーツ性能は高く、楽しめることは間違いないが、無邪気に走りを楽しめる、と言う点で、アバルト500系に敵うクルマはない。アクセルペダルを踏みつけ、ハンドルをまわり、ブレーキを踏む。その基本動作が、ドラテクを超えて、シンプルに楽しい。
 
VW e-up!

全長約3.5mのシティコミューター、up!のEVモデルがe-up!。床下にリチウムイオン電池(230kg)を配置、満充電時の走行距離はJC08モードで185kmとされた。価格は366.9万円


注目のモデルとしては、VW up!のEV(e-up!)を挙げておこう。とにかく、拍子抜けするほどフツウっぽい。BMW i3のように極端な回生ブレーキフィールもなく、ごくごくフツウに乗れる。というか、シングルクラッチのノーマルガソリン車よりも扱いやすい。
ミニ

コンセプトやエッセンスをクラシックミニから引き継ぎつつ、現代のニーズに対応した現代のミニ。3ドア(226万~332万円)に加え、コンバーチブル(311万~470万円)や5ドア(298万~350万円)もラインナップする


そうそう、このクラスではミニを忘れてはいけない。ドイツ勢に対抗する人気モデルだが、最新の第三世代ではついに5ドアモデルも登場し、ニッチなスペシャリティモデルから一気に脱皮をはかった。ドイツ勢の驚異になることは間違いない。スポーツグレードを選ばなくてもスポーティな気分で走れる、オプションが豊富など、魅力は多い。洒落っ気でミニに対抗できるのは、シトロエンDS3くらいのものか。