伊豆を代表する名所の一つ、城ヶ崎海岸の吊り橋
太平洋に続く相模灘に面する伊豆半島の東海岸は、美しい自然や芸術に触れられることができる観光スポットが点在するエリアです。その中で定番とも言える観光スポットの一つが城ヶ崎海岸。今回は城ヶ崎海岸の風景とハイライトである門脇の吊り橋をご紹介します。断崖と断崖をつなぐ吊橋を渡る時のスリルはドキドキものですよ。
<目次>
溶岩が造りだした断崖が続く、城ヶ崎海岸
城ヶ崎海岸(Google マップ)は、伊豆半島の東側にある海岸です。伊豆半島の東側にある小高い丘という感じの大室山。この大室山、実は火山で、約4000年前に噴火した時に大量の溶岩を噴出し、溶岩の一部は海に流れ出し固まりました。
その後、長い歳月をかけて波により削られたことでたくさんの断崖や岬などダイナミックな海岸の地形となったのが城ヶ崎海岸なのです。
地球上の複雑なプレートの動きによって誕生した伊豆半島には、城ヶ崎海岸のように地質学から見て貴重な場所がたくさん存在することから、2018年4月にはユネスコ世界ジオパークの一つに登録されました。 大河ドラマ『坂の上の雲』のロケも行われたことがあるこのダイナミックな風景が体感できるよう、城ヶ崎海岸には「城ヶ崎ピクニカルコース」という遊歩道が整備されています。距離は3kmほどですが、コース選択によっては海面近くまで下る所もあるアップダウンの大きいコースなので、運動靴など歩きやすい格好で歩いて下さい。 見通しが良ければ、海の向こうには伊豆大島の大きな島影を望むこともできますよ。
断崖をつなぐドキドキの吊り橋、門脇吊橋
城ヶ崎ピクニカルコースのほぼ中間にある門脇吊橋(Google マップ)。ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン(旧:伊豆四季の花公園(伊豆海洋公園))からは15分~25分程度、ぼら納屋からは30分程度歩いた所にあります。車の場合は、吊橋近くにある門脇駐車場から数分の距離です。 "かどかけ"と呼ばれる溶岩台地と灯台のある岬の間にかかる全長48メートルの吊り橋です。海面からの高さは23メートルあり、1968年(昭和43年)に架けられました。伊東周辺の景勝地をまとめた伊東八景の一つにも選ばれていて、伊豆東海岸の観光名所として、たくさんの方が訪れています。 しっかりとしたケーブルで支えられているものの、多少は揺れますので渡る時はやはりドキドキしますね。吊り橋からの眺めは見事なのでゆっくり立ち止まって眺めたい所ですが、歩く人もいらっしゃいますので、譲り合って渡りましょう。 門脇吊橋のすぐ近くにあるのは、門脇灯台。1995年(平成7年)に改築され、高い位置に展望台ができました。 灯台の上からは伊豆大島を始めとする伊豆七島を望むことができます。門脇吊橋も眼下に見下ろせますよ。 門脇灯台のある門脇岬を巡ったら、いったん城ヶ崎ピクニカルコースを離れて、山側の道路に出てみて下さい。数分ほど北側に歩いて見ると、観光パンフレットにも良く登場する門脇吊橋を真横に望む風景を見ることができますよ。
断崖にかかる吊り橋やその向こうに見える海の風景はきっと素敵な想い出に残ることでしょう。
犬連れ・ペット連れも大丈夫?
ちなみに吊り橋の定員は100人、ガイドが訪れた時は「小錦関26名分」という表示がありました。吊り橋の踏板はすき間がないのでペットを連れて歩くことも可能です。雨の日も渡れる?
天候が多少崩れていても、足元に注意することで吊り橋を渡ることは可能ですが、雨風の強い日は安全を考慮して無理に渡るのはやめましょう。渡る時にドキドキする門脇吊橋がある城ヶ崎海岸をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? 温暖な気候で温泉地も多い伊豆半島には、季節に関わらず色々な楽しみがあふれていますので、ぜひ城ヶ崎海岸を立ち寄り先に入れて伊豆の旅を楽しんでみて下さい。
城ヶ崎海岸へのアクセス・駐車場、コースの所要時間
東京から伊豆急へ直通する特急 スーパービュー踊り子号
アクセス:
<鉄道>
東海道新幹線 熱海駅より、伊東線経由伊豆急行で城ヶ崎海岸駅下車。門脇吊橋まで徒歩で約30分。城ヶ崎ピクニカルコースを歩きたい時は、伊豆高原駅から東海バス 伊豆海洋公園行き終点下車。ここから最短コースで15分ほど歩くと門脇吊橋に到着します。
<車>
●城ヶ崎海岸まで
熱海から国道135号線で城ヶ崎入口交差点へ。左折して県道109号線に入り、「城ヶ崎海岸・吊り橋」の案内に従います。
・門脇吊橋へ直接向かう場合
ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデン(旧:伊豆四季の花公園)の入口手前にあるY字交差点を左へ進み、1kmほど進んだ先にある「門脇吊橋・灯台→」の看板の先にある門脇駐車場(有料、Googleマップ)へ。門脇吊橋までは徒歩数分です。
・城ヶ崎ピクニカルコースを歩く場合(1)
ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンの有料駐車場(Googleマップ)へ(※ミュージアムに入館すると、駐車料金が無料となる)。収容台数は多いですが、ニューヨークランプミュージアム&フラワーガーデンの営業時間で駐車場のクローズ時間が変わるため、利用時には注意して下さい。門脇吊橋までは散策コースで15分程度、林間コースで25分程度です。
・城ヶ崎ピクニカルコースを歩く場合(2)
北側入口にあたるぼら納屋(Googleマップ)の有料駐車場へ(※お店で食事をすると駐車料金分が返金される)。ピクニカルコースを歩くと30分程度、一般道を歩くと10分程度で門脇吊橋へ行けます。
【関連サイト】 ◇「東海の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東海地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。