フランス流ウェディングデコレーション3つの神器
「フランスのウェディングには欠かせない3つの存在があります。この3つがあれば素敵な空間を演出できるのです」「まず1つは花ですね。最近日本では、半永久的に長持ちするプリザーブドフラワーやアートフラワーをウェディングに使う方も多いらしく、よくそういったオーダーもありますが、フランス、というかヨーロッパではウェディングでもホテルなどのデコレーションもフレッシュなお花が基本です。生花が最もランクが高く、ホテルの飾りなどでも生花を使っていないとランクが低く見られます。ましてやウェディングですから、生き生きしたフレッシュなお花をナチュラルに使うのが当然のような感覚です」
この花びら使いがアレンジのポイントに。
さてあと2つは?
「もう1つは花びらです。花びらはその形も、複雑な色合いも美しく、とても素敵なオブジェです。花の周りには花びらがあるのが自然なことですから」
「残りの1つはキャンドルです。キャンドルはパリの人の生活に欠かせないものです。家には必ずキャンドルのストックがあって、それが切れたりすると慌てて買いに行くほど。私も長年のパリ生活ですっかりキャンドル習慣が身についてしまいました。キャンドルは、大きさもカラーも形も香りも様々なものがありますので、ウェディングのデコレーションにはなくてはならないものです。パリのホテルではキャンドルへの点火を許可してくれるところが多いので、キャンドルを使うと雰囲気がぐっと盛り上がります」
テーブルにもキャンドルや花びらの演出を。
金本さんによると、花、花びら、キャンドルを使うのが、パリ風ウェディングデコレーションの基本だそうです。ふと考えてみると、この3つはパリの人々の生活に欠かせないもの。ウェディングデコレーションも、日常のパリの生活が表現されて“パリ風”になっているのかもしれませんね。
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Kumi Kanemoto
Face Book : https://www.facebook.com/ateliertigeparis.fleurs
Instagram : FCONCEPTPARIS
1998年より英国続きパリで花修業を開始、同時にソルボンヌ大文明講座でフランス語を学ぶ。ヨーロッパ(英国)花国家資格取得者。パリの一流フローリス ト、エリック・ショウバン氏、ステファン・シャペル氏、ヴェルチュムから直々に花の英才教育を受ける。彼らの元で高級メゾンの花装飾、三ツ星レストラン、 各業界著名人へのデコチームに参加。
パリ6区に「アトリエティージュ」を開き、現在は日本とパリを行き来しつつ、フラワーアーティストとして活躍する傍ら、お花のレッスンやフラワー雑誌を通し、パリのフローリストを日本に紹介している。
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アトリエティージュ
金本さんへのブーケの依頼は180ユーロ~。
ブーケを含めたウェディングデコレーションのオーダーは、フランスだけでなく、日本で行うウェディングでも受け付けている。
◆ラフェリシテパリ
パリでの海外ウェディング経験が豊富なベテランの女性たちがチームを組んで新しいウェディング会社が2014夏からスタートしました。そのプロジェクトのデザイナーとして、金本さんも参加。エキスパート集団の全く新しい形の海外ウェディングを提案しています。
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