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パリで名立たるフローリストたちに師事して花を学び、パリ在住の日本人フローリストの中でも珍しいヨーロッパの花国家資格を持つ金本久美さん。金本さんが経営する「アトリエティージュ」では、花好きのフランス人からのオーダーはもちろん、フランスでウェディングを行う日本人からのブーケやデコレーションの注文も多いそうです。

そんな金本さんに、パリのウェディング事情をインタビュー。3回に分けて、お届けします。第1回目は、パリでいまトレンドのブーケとは?

トレンド1 ナチュラルな雰囲気が人気

kumi kanemoto

グリーンをふんだんに使ったナチュラルブーケ

「ここ数年、パリではナチュラル感を大事にしたブーケが好まれますね」と金本さん。

小さい頃から花にあふれたガーデンをたくさん見て育ったパリのフローリストたちが求めるのは、かっちり決まりのある形ではなく、整った美しさの中にも自然でナチュラルな花の生命が感じられるブーケのようです。

「日本の花嫁さんはブーケというと、ウェディング雑誌を参考にして、すぐキャスケード、ラウンドなどカタチを気にする方が多いようですが、パリでキャスケードの注文は減少傾向にあります。それより、手で組んだナチュラルなステムブーケが主流になりつつあります」

実際に日本の花嫁が持つブーケのスタイルは、1位ラウンド67.8%、2位キャスケード41.0%(ゼクシィ 結婚トレンド調査2014 調べ)と定番のカタチが人気のようです。

「ワイヤリングなどの技術を使って、もちろんカタチは美しく作るテクニックもありますが、最近の流行としては、花の可愛さを活かして、ギュッと束ねたナチュラル感のあるクラッチブーケを注文される方がより多くなってきています」

トレンド2 小さめサイズですっきりと 

kumi kanemoto

アイビーを垂らして調度良い全体バランスに

「最近は小さめのブーケを好まれる方が多いですね。特に日本人が海外でブーケを注文するときには、小さめサイズをオーダーしたほうが仕上がりのバランスが良くなることが多いです」

ひと昔前、日本では豪華な流れるようなキャスケードブーケがブームでしたが、せっかくのドレスを隠してしまうほどの大きなブーケは、欧米人に比べて身長の低い日本人には合わないことも。

「小さめブーケでも、アイビーを垂らすなど、全体のバランスを見ながら調整していくと洗練された雰囲気になります」と金本さん。 


トレンド3 好きな花で自由に

kumi kanemoto

バラに芍薬を合わせたブーケ

「日本ではウェディングブーケも最近はいろいろな季節の花を使うことが多くなってきていますが、パリも同様に、たくさんの種類の花を使うようになっています。とりわけ、パリの花嫁はお花のチョイスもより自由な気がします」

では、どんな花を使うのか聞いてみると、
「その時期の旬のお花が一番入手しやすいので、情報として花嫁さんには伝えています。フランスの国産のバラは4~10月ぐらいに良く出回ります。種類や色彩も豊富ですが、何より香りが良いのが素晴らしいところです。以前はコスモスを50本束ねただけのウェディングブーケをオーダーされたこともありました。日本でコスモスをウェディングに…という発想はあまりないかもしれませんが、コスモスが好きな花なら、花嫁が持ちたい花で作ったブーケを持つのが一番幸せなのだと思いました」とのお話。

とはいえ、いつも自分の好きな花があるとも限りません。
「花にも時期がありますからね。たとえば日本ではスイートピーは冬に出回り、4月に入る頃にはほぼ終わりを迎えますが、その頃からがパリでは本番です。その辺は現地のフローリストに相談してみるといいですね。難しい場合は代わりのアイデアを提案してくれるはずです。

ただ、難しい点として、花持ちの悪い花を使うことがあります。以前、すずらんでデコレーションをしている雑誌を持ってきて、すずらんのブーケをオーダーしたいという方がいらっしゃいましたが、撮影に使うほんの数時間のことならいいのですが、すずらんはすぐ水落ちしてしなっとしてきてしまうので、実際に1日花嫁が持って歩くことは難しい花です。そういうお花をオーダーされた場合は、事情を説明して対処法を一緒に考え、寄り寄り方法を検討するようにしています。

実はパリのフローリストは水落ちすることに優先順位をおかない人が多いのですが、日本人の感覚としては、夕方にブーケが枯れているのは嫌ですよね。だから私は、長持ちさせるゼリーを見えないように使ったり、いろいろ工夫しています。もしパリでお花をオーダーするなら、その辺の感覚の違いも気をつけたほうがいいかもしれません」

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