バルジャンの「ビフォー」「アフター」を克明に表現したい
本邦初公開!ジャン・バルジャンに扮したヤン・ジュンモさん。写真提供:東宝演劇部
『レ・ミゼラブル』写真提供:東宝演劇部
――ジャン・バルジャンは本作において非常にドラマティックな“旅”をする人物ですが、ジュンモさんは彼をどのように演じていこうとお考えですか?
「これは原作でもはっきり描かれていることなのですが、ジャン・バルジャンは神との出会いによって、大きく変わってゆく人物です。「ビフォー」「アフター」の差は歴然ですよね。彼は決して超人的な存在ではなく、私たちと同じ“普通の人間”ですが、(司教との銀の燭台の一件を通して)神の御心に触れ、それ以後はコゼットをはじめ、他者にとことん“与える”人生を歩んでゆく。私はクリスチャンなのですが、本作を読んでいると、キリスト教的精神の影響が色濃く感じられ、深い共感を覚えます。
『レ・ミゼラブル』写真提供:東宝演劇部
*次ページでは韓国、ロシアで声楽家修業を積んだジュンモさんの”これまで”を伺いました!