都内にも充実した設備を持つ公共ホテルがあった!
一方、東京湾岸地区で注目の公共ホテルとして「ホテルシーサイド江戸川」があります。江戸川区の経営ですが、運営は、株式会社ホテルオークラエンタープライズ。最高級の特別洋室は113平方メートルを誇ります。和室や大浴場も備え、高級ホテルのサービスが公共ホテルで体験できる特別な公共ホテルといえそうです。また、隣接する江東区にあるビジネスユースで注目の穴場公共ホテルが、「BumB(ぶんぶ)東京スポーツ文化館」です。東京都のスポーツ施設で、プールをはじめとした各種スポーツ施設、スタジオや研修施設、レストランなどを擁します。
宿泊ゾーンには、シングルルーム、ツインルームを中心として、5人室、10人室なども備えます。
もちろん、スポーツ施設に併設されたサウナ、大浴場も利用できますが、宿泊ゾーン専用の大浴場まで備えます。とにかく低廉な料金体系が魅力。最寄りの新木場駅からは徒歩10分と少々離れていますが、都内のビジネスユースでこれだけの施設を利用できるとあらば選択肢の一つとなりそうです。もちろん広々した駐車場があり車でのアクセスは抜群です。閑散期日1名利用の宿泊予約サイトでの実勢料金は4000円以下という日もあり、周辺の同クラスホテルと比較して3000円は安いレートです。
ホテルシーサイド江戸川
東京都江戸川区臨海町6丁目2−2
TEL 03-3804-1180
BumB(ぶんぶ)東京スポーツ文化館
東京都江東区夢の島2−1−3
TEL 03-3521-7321
地方にも進化した公共ホテルが誕生
最後に地方の凄い公共ホテルを紹介します。岩手県盛岡市のベッドタウンとして、住宅が建ち並ぶ紫波(しわ)中央駅前の「オガールベース」という施設内の「宿泊特化型ビジネスホテル オガールイン」です。
「宿泊特化型ホテル」とはその名の通り宿泊に特化したホテル、即ちビジネスホテルのことですが、イメージとしては、近年全国にチェーン展開しているような、機能的で清潔感のある進化したビジネスホテルのことを指します。宿泊特化型ホテルという用語は、主に業界で用いられるホテルの一形態を表す言葉ですが、これを冠するホテルは珍しいです。
オガールインのあるオガールベースは第三セクターの運営。JR紫波中央駅前開発事業の一環として、隣接するオガールプラザや紫波町の新庁舎、岩手県フットボールセンターなども隣接し、観光にビジネスに、スボーツ合宿などにも利用されています。オガールイン自体は別の組織による運営ですが、立地や形態などをみると公共ホテルに分類できます。とはいえ施設内は、公共ホテルとは思えない斬新なインテリア。客室もバラエティに富み、機能的で使いやすく至る所に利用者目線を感じます。
また、宿泊者全員を対象とした無料朝食も感動的。最近ホテルのレストランでは、「地産地消」がブームですが、こちらでは紫波町で採れたお米や野菜を使った「町産町消」ともいえるやさしい献立。宿泊特化型ホテルではありえない内容です。閑散期日1名利用の宿泊予約サイトでの実勢料金は4000円台~で、周辺の同クラスホテルと比較しても2000円ほど安いレートです。
オガールイン
岩手県紫波郡紫波町紫波中央駅前2-3-12
TEL070-6953-9982
都市部に地方に様々な公共ホテルがあります。低廉な料金体系の公共ホテルは、観光にはもちろんビジネスにも賢く利用できそうです。お気に入りの公共ホテルを持つことは、お得で充実したホテルライフの一助になるかもしれません。