映画/おすすめ映画

投票前に観るべし!“選挙”映画セレクション6選(3ページ目)

12月14日は衆議院議員選挙投票日です。というわけで、今回は選挙映画をピックアップしてみました。ドキュメンタリーもあればフィクションもあり。学園を舞台にした生徒会長選もありますよ。選挙映画で投票者もモチベーションをアップしましょう!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド


『ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!』(1999年度作品)
野心のかたまりのトレイシー(リース・ウィザースプーン)が生徒会長に立候補するけれど、教師のジム(マシュー・ブロデリック)は、かつて自分の同僚が彼女と恋仲になって教職を追われたため、危機感を感じて、彼女の当選を阻止しようとする……。

肝っ玉の小さい妄想教師に笑顔で嫌がらせをされるトレイシー。生徒会長になれば進学も就職も有利と、過剰なほどはりきって突き進むトレイシーは確かにうっとおしいが、どんな嫌がらせにも負けない根性は立派です。意外とこういう人が政界に進出していくのかも? 自分の考えや行いに迷いがなく、打たれ強く、ブレずに邁進していきますからね。

監督:アレクサンダー・ペイン 出演:マシュー・ブロデリック、リース・ウィザースプーン、クリス・クライン、ジェシカ・キャンベル、マーク・ハレリックほか

『チャンス』(1979年度作品)
俗世間を知らずに生きてきた庭師のチャンス(ピーター・セラーズ)は主人が亡くなったため解雇されてしまう。初めて屋敷の外に出たチャンスは経済界の大物の妻(シャーリー・マクレーン)の車にぶつかってしまい、それをきっかけに、彼女の夫と仲よくなり、大統領にアドバイスをする身分に……。

政治のことなど何もわからない男の言葉に含蓄があると勘違いされ、周囲に祭り上げられていく主人公を描いた風刺コメディです。選挙戦はでてきませんが、庭師として樹木を育ててきたチャンスの言葉の意味を深読みして、先見の明ありと思いこんで行く周囲がおかしく、経済界だけでなく政界にも影響を与えてしまうのに驚き。なぜ見抜けないと思うより、チャンスの選挙戦を見てみたいと思わせるほど、主人公が魅力的です。

監督:ハル・アシュビー 出演:ピーター・セラーズ、シャーリー・マクレーン、メルヴィン・ダグラス、ジャック・ウォーデンほか


ほかにも『アホでマヌケな大統領選』(マイケル・ムーア監督作)や『ワグ・ザ・ドッグ~ウワサの真相~』、日本映画ではドキュメンタリー『立候補』もあります。

いろいろな選挙映画を見ると、フィクションとはいえない一面もあるのが面白い。そう、映画になるってことは、そこにちょっとだけ真実が見え隠れしているから。選挙って何ぞや? と思っている人は、投票前におひとついかがでしょう。
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