企業経営のノウハウ

社内で頼られる!情報通になるためのポイント3つ(2ページ目)

ナレッジマネジメント、社内コラボレーション、社内コミュニケーション活性化。全て社内情報がベースとなっています。社内のリソースを最大限に活用するには、誰がどこでどんな仕事をしているのか、どのような得意分野を持っているのかを知っておくことが必要です。社内で輝く人となるために、社外で頼りにされる人となるために、社内情報の集め方について考えてみましょう。

豊田 健一

執筆者:豊田 健一

総務人事・社内コミュニケーションガイド


情報が集まる情報を持っているか?

さきに情報通、ハブとなる社員から情報を集めると書きました。これは丸腰ではなし得ません。こちら側もある分野の情報通、専門家、プロフェッショナルである必要があります。あるいは、こちらもハブとなる人である必要があります。
情報をギブアンドテイクしている様子

情報が情報を引き寄せる



「人脈」という言葉があります。単にその人を知っているという状態では人脈とは言えません。人脈とはギブアンドテイクが成立する関係の場合のみ言えるのです。ですから、片方だけで成立はしません。お互いがそれぞれ専門家やハブであり、お互いがお互いを頼っている状態で初めて双方が双方の人脈となるのです。

この関係ができていると、双方での情報のやり取りが濃密にされていきます。つまり、情報が欲しければ、自らも情報提供できる状態が好ましいことになります。情報を持っている人は、情報を持っている他の人にその情報を提供することで、何らかの化学変化を期待するので、情報を提供する、そのような関係性が存在するのです。

悲しいかな丸腰で情報を集めなければならない場合は、情報を提供することで、どのようなことが起こるのか、情報提供することが組織にとってどのような意味があるのかをしっかりと説明すべきです。組織の構成員だから情報は提供すべき。確かにそうでしょう。ただ、相手も人間です。自らが苦労して得た情報を簡単に使われたのでは、心地いいものではありません。情報提供者の気持ちも斟酌して情報を収集した方が良いでしょう。

情報通は人間通?

ネットサーフィンをしていれば多くの情報が集まります。社内情報もイントラや社内コミュニケーションメディアで集めることができるでしょう。ただ、腹落ちしたい、疑問を解消したい、その先を知りたい。そのようなプラスアルファの情報は人を媒介としないことには集まりません。

結果、その人に快く情報を提供してもらえるか、情報を提供しようというモチベーションを持ってもらえるかがポイントとなります。なので、人間通である必要があります。もう一つ付け加えるなら、引き出す力、取材力でしょうか。

一度、多くの取材を行ってきた編集者に取材を受けたことがあります。それはそれは、こちらの話を上手に引き出します。引き出すというか、こちらとしては、引き出されるというか。絶妙な合いの手と、関連する質問が上手に投げかけられるので、上手く乗せられた、と言った感じでした。

情報を集めたければ、こちらもある分野の情報を持っていること、情報源である人間に精通していること、そして引き出す力を磨くこと。その3つのポイントが大切です。

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