意外にもiPadで撮影を楽しむ人は多い?
北アルプス・燕岳山頂から槍ヶ岳方面を撮影する
しかしそんな思いとは裏腹に、意外なほどにiPadで撮影を楽しんでいる人が多いのも事実です。みなさんもご覧になったことがありませんか? 国内外の観光地でiPadをカメラ代わりに使っている観光客の姿を。とりわけ、中高年の女性に多い印象です。
おそらく「スマホは難しそう」「スマホは高そう」という層が、「これなら使えそう」「Wi-Fi版なら通信料もかからないので負担が少ない」と飛びついたのがタブレット=iPadだったのでしょう。そもそも写真はガラケーや格安コンデジで撮っていた人たちです。たとえ低画質でもiPadで写真を撮るのは自然のなりゆきと言えるのかもしれません。
一方で、iPadで写真を撮りながらも、その画質に満足していなかった人も多かったはずです。iPad Air 2には、iPhoneと同様の800万画素のカメラが採用されました(ただしf値は2.4)。これにより3264×2448の写真と1080pのHDビデオが撮影可能に。iPhone6 Plusにあるような、フラッシュや手ぶれ補正機能こそ搭載されていませんが、パワフルになったチップによりiPadでは唯一、バーストモード(1秒間に10枚連写できる機能)に対応しています。
実際に雪の北アルプスに持ち出してみて、デジカメとしてのiPad Air 2の実力におののきました。
800万画素にアップされたカメラ画質で撮る写真が、iPhone並みに美麗なのです。それでいてiPhoneやコンデジでは撮影後にしっかり拡大しないとわからなかったディテイルも、等倍でチェックできるため「よく見たら破綻していた」「ピンぼけしていた」といった事故まで防げます。
くわえてiPad Air 2のみ対応となったバーストモードが撮影ミスをより少なくします。シャッターボタンを押さえ続けることで1秒間に10枚撮影できる連写モードで、集合写真を撮れば、撮影後にみんなのまばたきや笑顔を自動で選択してベストショットを表示してくれるのです。バーストモードは3秒および10秒のタイマー機能と組み合わせることで、内側カメラ(120万画素)でツーショットを撮る際にも2人のベストな笑顔を捉えることもできます。最近、スマホを固定する一脚「自撮り棒」が流行の兆しですが、ここまで画質がアップするとiPad用の自撮り棒が欲しいという声もあがるかもしれませんね。