これまでは満足できなかったiPadのカメラ画質
その薄さと軽さから、サイズから予想される重さの期待を良い意味で裏切られるiPad Air 2(左)
2014年10月24日にリリースされたiPad Air 2。iPad miniの──片手で掴め、ジャケットのポケットに入ってしまう──絶妙なサイズ感に満足している筆者にしてみれば、初代iPad Air同様スルーのかまえだったのですが、2週間ほど実機を試用する機会に恵まれたおかげで新たなる魅力に気づいてしまいました。
それが、「iPad Air 2があれば、デジカメはいらないんじゃないか」疑惑です。それほどまでにiPad Air 2のカメラ性能がアップしているのです。
そもそもスマホの普及でデジカメ、とりわけコンパクトデジカメが売れなくなっているのはみなさんもご存じの通り。
光学ズームこそ難しいものの画質じたいは肉迫し(素人目ではわからず)、なおかつ常に肌身離さず持ち歩いている端末ならではの機動性に、撮った写真をすぐさま加工・共有できる拡張性も備えているとあらば、写真好きでもなければ「デジカメいらね」となってしまうのは仕方のないことなのかもしれません。
かたやタブレットのカメラ性能(以下背面カメラを指します)はどうでしょう?
初代iPadにはカメラが付いておらず、その代わりデジカメで撮った写真を取り込んで大きな画面で楽しめるよう、当初から「Apple iPad Camera Connection Kit」がオプションとして用意されていました。満を持してカメラが搭載されたiPad 2も、画素数は液晶パネルの等倍表示あわせた70万画素。Retinaディスプレイ化されたiPad 3以降(iPad Airまで)ですら、高精細化な液晶画面に見合わない500万画素という低画質でした。
一度でもiPadで写真を撮ったことがある人ならば、「iPhoneに比べてずいぶん低画質だな」と思ったことがあるのではないでしょうか。ちなみにiPhoneカメラ(iPhone4s以降)の画素数は800万画素です。たった300万画素の違いかもしれませんが筆者自身も、所有しているiPad mini 2で写真を撮ろうという気にはなれません。