自動車保険

愛車がもらい火で全焼!火災保険は対象外の理由

クルマが火災や盗難、自然災害にあったときに頼りになる保険とは。隣の家のもらい火で愛車が全焼したAさんのケースをもとに解説します。

執筆者:柳澤 美由紀

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愛車の請求は、火災保険?車両保険?

もらい火で愛車が全焼したAさん。家財の火災保険と車両保険に入っていたので、これらの保険を契約している損害保険会社に電話することにしました。
火事

隣家のもらい火で愛車が全焼


Aさん:「車がもらい火で全焼しました。保険は使えますか?」
保険会社:「車両保険に加入されているので、そちらから保険金が支払われる可能性があります」
Aさん:「家財の火災保険にも入っています。こちらは使えないのでしょうか」
保険会社:「火災保険の家財とは、おうちの中にある家具や家電製品などの生活用の動産のことです。お車の場合、火災保険からは保険金が支払われることはありません」
 

建物と家財の補償は火災保険、車の補償は車両保険

故意や過失で他人に損害を与えた場合、損害を与えた人はその損害を賠償する責任があります。しかし、損害を与えた理由が失火(火災)ならば、その責任をとるケースはあまり多くありません。「失火の責任に関する法律」により、重大な過失がないかぎり、火災を起こした相手に損害賠償請求できないからです。

誰かの不注意で火災の被害に遭った場合でも、自助努力が原則となります。建物と家財の補償は火災保険で、車の補償は車両保険で備えましょう。車両保険は火災や衝突だけでなく、ひょう、雪災、水災、台風などの自然災害(地震・津波を除く)、盗難、落書き、走行中に飛んできた石による窓ガラスの破損などもカバーできます。

一方、火災保険の対象とならない家財(生活動産)には次のものがあります。
  • ビジネスで使っている商品やパソコン
  • 外出中に身に付けていたバッグや腕時計などの生活動産
  • 自動車
  • 1個1組が30万円を超える貴金属、宝石、美術品(契約時に申告し、保険証券に明記されているものを除く)
  • ペット
  • 電子マネーやプリペイドカード

平成25年に発生した出火は4万8095件です(消防庁調べ)。11分ごとに1 件の頻度で火災が発生していて、その原因でもっとも多いのは放火です。大切な財産を守るために、建物や家財は火災保険で、車は車両保険でイザの出費に備えましょう。
※本件ガイドが提供する記事は、特定の保険商品の募集を目的としたものではありません。また、掲載される情報の著作権は株式会社オールアバウトが有し、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されています。
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