お灸について
お灸にはいろいろと種類があります。現在では誰でも簡単にできるワンタッチ灸が人気です。ワンタッチ灸は様々なメーカーが製造しています。代表的なのものは「せんねん灸」で、私の鍼灸院でも利用している「あったかブレンド灸レギュラータイプ」もお勧めです。どちらも台座のついたお灸ですが、やはり火を使いますので、火傷などには十分注意をして使用してください。お灸をする上での注意事項
- お灸は火を使うのでヤケド・火事など、説明書を良く読んで十分に注意してください
- 妊娠中は鍼灸師、もしくは医師に相談してお灸を使用してください。自己判断でお灸を使うことはお控えください
- お灸は体質によっては効果が見られない場合、適さない場合があります。購入されたお灸の注意事項をよくご理解のうえ、自己責任にてご使用願います
- 著者は一切の責任を負いかねますので、予めご了承願います
子宝基本穴(三陰交、足三里、関元、血海、湧泉)
1) 足三里足三里の位置
三陰交の位置
3)関元
関元の位置
血海の位置
5) 湧泉
湧泉の位置
さっそくやってみよう!
はじめての人はまず万能ツボと言われる足の三里にお灸を据えてみましょう。俳人、松尾芭蕉も「足三里」に灸をすえて、奥の細道を旅したといいます。消化器系に働きかけ、食欲不振・胃もたれのほか、カラダのむくみやだるさなど、様々な症状に効くといわれています。まずはお灸の効果を体感してみよう!
左と右、交互に片足立ちをして、バランスの取りづらい方の「足三里」にお灸をしてみてください。生理痛や生理不順などがある人はさらに「三陰交」を追加してください。お灸をした後、もう一度片足立ちをしてみてください。先ほどより安定感が増して、バランス良く立てるようになっていることを体感してもらえると思います。
夫婦で触れ合う重要性
私の鍼灸院では必ず患者の方へ腰のお灸も勧めさせていただいています。そして、腰のお灸はできればご主人にしていただくようお願いをしています。なぜなら、妊娠は一人ではできないからです。必ずご主人の協力が必要になります。妊娠しやすいカラダ作りには身近にいる人の愛情が欠かせません。どんな名医、特効薬にも勝ります。いいカラダは生命エネルギーに溢れていますが、それはひとりのものでなく、周囲の人たちとのつながりの中から生まれる生命エネルギーでもあります。ご主人との愛情溢れる関係と触れ合いが大切です。
ですから、このツボは一緒にお灸を行いながら、二人で健康になることを念頭においています。ご主人の帰りが毎晩夜の10時を過ぎるという方が私の患者さんの大半です。ご主人の帰りが遅いのと不妊は関連があります。カラダが疲れていて、仲良くする気力も残っていないのかもしれません。
妊娠前の夫婦のコラボレーション
下記2つのツボは、夫婦でお互いにお灸を行うためのツボです。背中は一人でやると大変危険です。慣れないとヤケドの原因となりますので、ご注意願います。1) 腎兪
腎兪の位置
2) 八リョウ穴
八リョウ穴の位置
効果が出るまでかかる時間
「冷え取り子宝養生灸」の効果が出始める目安は3か月です。なぜなら人間の細胞や血液は3ヶ月~4ヶ月で入れ替わると言われているからです。また、卵子がホルモンの影響を受けて、大きく成長し始めるのは排卵から90日ぐらい前から。精子が成長するのには約70日かかります。いずれにせよ、一夜にしてカラダが突然変わる事は無いので、継続することが必要です。