スマホで聴ける身近な存在
ただ最近では、カーラジオの装備がない車も珍しくないそうで、まったくラジオに縁のないまま、今に至るって言う人も大勢いらっしゃることでしょう。「普通に考えて、音だけ聞くより、映像が付いてる方が機能的に上では?」と考えるのも無理のないところかも。
しかし、ラジオには優れた点がいくつもあります。radikoを使えば、ケータイ、スマホでも簡単に聴ける時代なだけに、改めてラジオを見直してほしいのです。
ラジオがテレビにまさっている点
よく言われるメリットとして「リスナーへ直接語りかけている(ように聞こえる)」というのがあります。ただこれって、個人的にはあまり賛同できません。というのも、YouTube、ニコ動、ユーストリーム等々、Webメディアの驚異的な発達によって、ラジオ以上にパーソナルな繋がりを感じ取れる手段が数多く存在しているからです。ラジオ放送の素晴らしさとは、その大部分が「しゃべりのプロ」によって成り立っている点でしょう。これはアナウンサーだけに限りません。声優、芸人、アイドル、文化人など、どんな業種の人であっても、自分の声を聞き手に伝えるために最大限の努力を積み重ねているのです。
文章を上達させるには読書がいちばんですが、しゃべりがうまくなりたい人にはラジオを聴き込むことをお勧めします。ひとりしゃべりであれば、話の切り出し方から運び方、そしてオチの付け方まで(笑いを取る以外の)。トークの場合はうなずき方や相手の話のさえぎり方、リスナーへ確実に伝えるためのまとめ方など。
ただ、某英会話教材のように聞き流すだけで効果があるかは疑問です。運転しながら、仕事をしながら聞くのに持って来いのラジオですが、時には一言も聞きもらさないつもりで、全神経を集中してみてはいかがでしょうか。