iPad/iPhone版Excel(無料版)が公開
2014年11月6日、iPad/iPhoneなど、iOSに対応した無料版Excel(以下、iOS版Excel)が公開されました。2014年3月に公開されたOffice Mobileの後継アプリとしてリリースされ、App Storeのこちらのページからダウンロードできます。iOS7.1以降に対応しており、iPhone、iPad、iPod Touchにインストール可能です(※)。iPad/iPhone版Excelのダウンロードページ
※ユニバーサルアプリとして提供されているため、iPhone、iPad、iPod Touchそれぞれのデバイスに最適化された操作画面で設計されており、複数デバイスにインストールできます。
無料のiOS版Excelでは、一部の機能が制限されているものの、既存のExcelファイルを開いて編集したり、新規ファイルを作成して保存したりできるなど、以前のOffice Mobileと比較すると完成度が高い印象です。Windows PhoneやAndroidに先駆けて、iOS版がリリースされたことからも、Microsoft社の本気度が伺えます。
ファイルの作成・編集にはMicrosoftアカウントが必要
無料のiOS版Excelでファイルを作成したり編集したりする場合は、「Microsoftアカウント(旧Windows Live ID)」が必要です。ファイルを閲覧するだけならMicrosoftアカウントは不要ですが、無料版の機能をフル活用するためにも、Microsoftアカウントを取得することをオススメします。アカウントはこちらのページで取得できます。もし、Microsoft社が提供しているWebメールサービス(HotmailやOutlook.com)のアカウントを持っている場合は、そのアカウントを利用することも可能です。Microsoftアカウント取得ページ
また、Microsoftアカウントを取得すると、クラウドストレージサービス「OneDrive(旧SkyDrive)」が15Gまで無料で使用できるようになります(※1)。iOS版Excelは、OneDrive上にファイルを作成したり、OneDrive上のファイルを開いて編集したりすることができ、編集内容は自動的に保存されます。さらに、ポピュラーなクラウドストレージサービス「Dropbox」と連携してExcelファイルも操作できるようになっています(※2)。クラウド上にファイルを保存し、様々な場所からモバイル端末でファイルを操作する、といった活用方法が想定されているのです。
クラウドストレージサービス「Dropbox」も選択できる
※1・・・OneDrive以外にも、Microsoft社の様々なサービスを使用できるようになります。使用できるサービスについてはこちらのページをご覧ください。
※2・・・Apple社のクラウドストレージサービス「iCloud」とは連携できません(2014年11月現在)。
今回の記事では、iOS版Excelを「iPod Touch」にインストールして操作した様子をレビューします。「限られた画面スペース内で、Excelの操作がどのように実現されているのか」「無料版でどの機能が使えるのか」など、気になるポイントをピックアップして紹介します(iPadにインストールしたレビューについては、別記事で紹介する予定です)。
なお、無料のiOS版Excelを「商用利用」する場合、認められているのは「ファイルの閲覧」のみです。ファイルの作成や編集を含めた商用利用に必要なライセンス条件については、こちらのページをご覧ください(この記事では「個人利用」を想定しています)。
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