お金持ちは「先延ばし」を嫌う
お金持ちになれる人の習慣とは
古川武士さん 成功している人、お金持ちの人たちには、“すぐに取り組む”という習慣を持つ人が非常に多いんです。先延ばしを嫌い、その場で問題解決をしようとするし、レスポンスも早い。普段から、自分のやるべきこと、やりたいことが明確で、それに集中しているから、とっさの判断ができるし、直観力も養われるのでしょう。逆に、先延ばしが習慣になっている人たちは、面倒くさい、失敗したくない、自信がないなど“心のブレーキ”に行動を妨げられている状態です。
―― “心のブレーキ”を外す方法はありますか?
古川 例えば、“失敗したくない”“自信がない”という感情がブレーキになっている人は、完璧主義で物事のハードルを自分で上げすぎている場合も少なくありません。そういったケースなら、あまり戦略的に高望みをせず、“完璧ではなく最善”を目指すことで、失敗に対する恐怖を和らげるという考え方もあります。そして「物事は小さく取り組む」というのも良い方法です。
先日、ある放送作家の方がこんな話をしていました。彼は、同時に10個ほどプロジェクトを立ち上げたのですが、何が当たるか、そして何が自分にとってワクワクするかはやってみないと分からないから、とりあえず全部「小さく」手を付けると。そして、反応が良かったり、縁がつながったり、自分がワクワクするものを2つくらいに絞っていって集中させる。最初からうまくやろうと考えすぎずに、小さく始めて、やっていく中でブラッシュアップしていく。先延ばし習慣の持ち主には、参考になると思います。
――やっていくなかで軌道修正をしていくわけですね。
古川 いきなり“失敗か成功か”の二択で考えないということです。自転車に乗れるようになった時も、転びながらだんだん乗れるようになっていきますよね。ある程度失敗や壁にぶつかるのも織り込み済みで、小さく始めて大きく育てるわけです。
人生に良い循環を招く3つの習慣
――「良い習慣」は、生活を変え、人生を変えるといいます。どんな習慣を持っていれば、良いスパイラルを招くことができるのでしょうか?古川 オススメは、<1>片づけ<2>早起き<3>運動の3つです。この3つは、別にやらなくても生きていけるものです。ただ、これらの習慣を持つことで、なすがままに生きるのではなく、主体的に生きることができ、自信や意欲に繋がります。例えば1日5分でいいからオフィスや家を片付けてみる。すると、小さなコントロールが自分のなかで取り戻せることに気づくと思います。早起きは、セルフイメージが上がります。運動はさらに、セロトニンも出るので、やる気がみなぎって良い循環が生まれます。
主体的に動くことで自分のコントロールを取り戻せる。それによって、行動や欲求も上手に制御できるようになり、無駄な浪費もなくなっていきます。
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教えてくれたのは……
古川武士さん
古川武士さん
取材・文/西尾英子