成功する人、しない人の習慣や思考は、こんなに違う!

良い習慣がお金を呼び寄せる

良い習慣がお金を呼び寄せる

家計簿や節約が続かない、浪費が止まらない、いつのまにかお金がなくなってしまう――。貯金ができない人は、「自分をコントロールできていない証拠」だと言うのは、習慣化コンサルタントの古川武士さん。そんな人でもお金が貯まる方法とは? 習慣のプロである古川さんに、「金持ち習慣の作り方」を伺いました。(第1回目のインタビューから続きます)


――「貯められる人、成功する人」と「そうでない人」には、どんな習慣の違いがあるのでしょう?

古川武士さん 私は、お金持ちや成功する人が持つ習慣を「インフレ習慣」、その逆を「デフレ習慣」と呼んでいるのですが、それぞれに一定の傾向が見られますね。

まずは、思考。「インフレ習慣」の持ち主が行動を起こすときには、希望や成長といったポジティブな感情が原動力になっています。貯金や節約をする時にも、”お金を貯めたらこんな風に使おう”と前向きな気持ちでのぞむ。それに対し、「デフレ習慣」の持ち主は、”年金がもらえなったら怖いから貯めよう””失業したらどうしよう”といった恐怖や不安の感情から行動を起こすことが多いんですね。

――なるほど。とはいえ、特に貯金に関しては、“将来不安”がひとつの原動力になっているケースは非常に多いのでは?

古川 もちろんリスク回避の気持ちは誰しもありますが、「インフレ習慣」の持ち主は、総じてポジティブな目標を掲げて行動に挑むことが多いんですね。

様々な相談者を見てきましたが、自分に対する“投資マインド”のある人が、お金持ちになったり、成功しています。自分にお金を投資して実力をつけることでさらに伸びていくという好循環を生むわけです。“不安だから使わない”とか“自分に投資なんて言っていたら老後の蓄えが減ってしまう”と閉鎖的に考えていると収入が減ることはあっても増えることはない。すると、ジリ貧のスパイラルにはまって抜け出せなくなってしまう。

例えば、自分の将来につながりそうな学びに対して、数十万円かかるとします。もちろん大きな額ですから、短期的な消費マインドで考えると“どうしようかな”と悩み始めてしまう。ですが、金持ち習慣を持つ人たちは、迷わず自分に投資します。目先の感情に引きづられてブレたりはしない。大きな目的を失わないのです。

――確かに、長期的な視点で、損得を考えられるというのは大事ですね。

古川 
お金だけでなく、人付き合いも同様です。人と付き合う動機は、2つあると思います。ひとつは、愛情や友情。もうひとつが、“成長したい”という気持ちから。この人と話すと刺激になる、成長できるという相手に対する尊敬の気持ちですね。これらはいい。ですが、このどちらにも該当しない“ただの付き合い”はやめることです。惰性で行く飲み会などはその最たるものでしょうね。他人の愚痴に付き合わされるだけの時間はもったいない。

上手くいっている人たちを見ていると、周りに愚痴仲間がいないんです。愚痴を言い始めた途端、空気を悪くするようなコミュニティだから、誰も言わない。そういう場にいるか、愚痴が蔓延している場にいるのかでは、意識も違ってくるのは当然ですよね。

――愚痴が出ないのはなぜでしょう? 

古川 自分のコントロールができているんです。たとえ愚痴らしきことを口にしたとしても、“それを選んでいるのは自分”“自分が頑張ればなんとかなる”というメンタリティを持っているから、単なる愚痴で終わらないし、負の要素にならないんですね。

要は、自分の人生にオーナーシップがあるか。別に経営者だけでなく、企業に属していても、「自分自身が人生のオーナーだ」という感覚を強く持っていれば、愚痴は出にくいと思うんですね。その環境は自分が選んでいるわけですから。思考習慣を変える一番いい方法は、付き合う人を変えて、しゃべる言葉を変えること。刺激のある人たちや前向きな人と付き合ってエネルギーを高めておくと、それだけで思考の習慣は変わってきやすいんです。

――言葉や会話が脳に訴えかける?

古川 口癖を変えれば思考が変わるとよく言いますよね?心理学的にもそう言われていて、言葉を変えることは非常に効果があるんです。例えば、会議や研修などのスタート時に、「時間になりましたから始めます」と言うのと、「時間ももったいないので始めていきたいと思います」というのとでは、随分違いませんか? 思考が言葉を変えていく。囚われている人は「こうしないといけない」「こうすべきですか?」と“義務的な言葉”を自然と使っている。意識して変えていくといいですよ。

★次回は将来のお金不安を減らす習慣についてです

教えてくれたのは……
古川武士さん

習慣化コンサルタントundefined古川武士さん

習慣化コンサルタント 古川武士さん

習慣化コンサルティング株式会社 代表取締役、米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー。1977年、大阪府生まれ。関西大学卒業後、日立製作所などを経て習慣化コンサルティング株式会社を設立。多くの教育育成を通じて「人が本当に変わっていくためには「習慣化」が重要と考え、オリジナルの習慣化理論とメソッドを開発。習慣化をテーマにコンサルティング、企業研修を行い、これまで2万人以上の育成に携わってきた。著書に「続ける習慣」(現在4万部突破、韓国・台湾・中国で翻訳)「やめる習慣」「すぐやる習慣」など計8冊で15万部を超えている。メディア掲載実績として、朝日新聞、日経ビジネス、日経ウーマン、OZPLUS、プレジデント、プレジデントファミリー、「企業と人材」等がある。

取材・文/西尾英子

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