よりINKTの振り幅、可能性を広げることになった楽曲とは!?
Ba.mACKAz
mACKAz:アルバムに、めっちゃ明るい、アゲアゲの曲が一曲ぐらいあってもいいんじゃないかと思って、ライブでみんなに手を振って楽しんでもらえるようなイメージで曲を作りました。歌詞もそのままKOKIに「アゲアゲのチャラい感じで!」って頼んで。
KOKI:明るい曲なので、まず、パーティーを連想したんですけど、でも「チャラく」ということだったので、パーティーはパーティーでもホームパーティーじゃなくて、ライトアップされたプールサイドにギャルやDJがいて賑わっているような、ナイトプールパーティーのほうにイメージを転換しましたね(笑)。
mACKAz:でも「ちょっとこれはチャラ過ぎるな~」なんて、そのチャラさ具合はKOKIと調節しながら、何度かやり取りして出来ました。
KOKI:この曲が入ることによってアルバムの振り幅が広がりましたね。改めて、へヴィーなサウンドからポップなサウンドまで聴けるのがINKTの面白いところだと思います。
Vo.KOKI
KOKI:初めてでしたね!もう、陰の歌詞を考えている時なんかは『世界中に俺ひとりなんじゃないか』って思って家に引きこもったり、書いている歌詞の世界観に丸々一日染まってしまうこともあったんですけど、基本的に書いていてすごく楽しかったです。
――また、歌詞を見ていても、全体的に攻めを感じるのですが、音楽をやる上で、尖っている自分を表現したいと思う願望があったりしますか?
KOKI:攻める曲を作ろうと思うと、そういうモードになって、自然に沸々と心の中にあったものが出て来るのでしょうね。だけど、普段の僕は、Love&Peaceな性格で、常に何かにムカついているというようなことはないですね(笑)。(取材時)30歳目前になったのもあるのか、もう揉めるのも面倒臭いと思うようになって。ただ、昔から言葉遣いが荒いのは直せないんですよね(笑)。
――これだけの歌詞を書くって大変だったと思いますが、書きたいと思っていた題材が元々あったのか、それとも、曲に合わせて歌詞を書いていきましたか?
KOKI:最初、自分の書きたいことばっかり書いていたら、同じ事ばかりになってしまったので、作曲者から曲のイメージをもらったり、煮詰まったらメンバーに相談したりして、試行錯誤して書いていきました。なので『必ずこれを伝えたい!』と自分を出すというよりも、” 僕ら”という歌い方のほうがハマるアルバムになりましたね。
――また、環境が変わって、書くことは変わりましたか?
KOKI:『変わる』というより『変えなきゃ』って思いました。また、そこで自分の人間性も書いていかなきゃって思いました。歌詞って玉ねぎの皮を剥いていくように、自分の殻を一枚ずつ破っていかなきゃならない作業なので、どんどん自分をさらけ出して貧相になっていく自分の姿を見せるのは恥ずかしかったです。だけど、結果的にそれもすごく気持ちがよくて、楽しかったですね。
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