ブラインド

厳正なるブラインドきき酒を行う

今年で3回目になるSAKE COMPETITION 2014。一般消費者にとって日本酒選びが難しいことを問題視し、その基準を示すべく始まったコンクールだ。主催は、日本酒業界をリードするはせがわ酒店。20年前より行っていた「きき酒会」や「蔵元を囲む会」をベースにし、2011年の東日本大震災を機に他企業や団体とともに「SAKE COMPETITION」を開催している。

表彰式には、中田英寿、袴田吉彦らが登場し華やかさ満点。日本酒コンペもファッショナブルに行える時代になったのだと感慨ひとしおである。

 

市場で買える酒を鑑評する!

きき猪口

鑑評きき酒には専門の技術がいる

今年の出品蔵数は280蔵、出品酒が856本。出品の規定は「市販酒」だ。一般消費者にとってこの「市販酒」という言葉、あまり知られておらず意味は難しい。説明しておこう。

数々の日本酒コンクールが存在するが、明治から続く歴史あるコンクールが「全国新酒鑑評会」で独立行政法人酒類総合研究所(元国立醸造試験場)が行うものだ。多くのコンクールはこの鑑評会を模範にしている。きき酒による鑑評は技術指導の専門家やそれに準ずる製造関係者が行う。

さらに出品する酒は「鑑評のために造られた特別な酒」である。これは一般市場に出回る酒ではなく、一般の人が飲めない特別仕様の酒だ(出品酒として発売することもある)。なぜそれを鑑評するのかというと、鑑評目的は、杜氏をはじめとする蔵人の技術向上にあるからだ。しっかり磨いた米をいかにきれいに醸すかという技を見るのだ。

それは時として一般の人が普通に飲んで美味しいと感じるこものとは多少ずれが生じる(もちろんおいしいと感じるものもある)。そのずれを生じさせないために、一般に売られている酒、いわゆる「市販酒」で競おうというのがこのSAKE COMPETITIONの意義なのだ。

ただしSAKE COMPETITIONでも「出品酒」の鑑評は同じ専門家が行う。ゆえに鑑評専門家好みの判定になることは否めない。判定ポイントはなにか、たとえば「とにかくきれいで華やかであること」だろう。さらに加えて近年のトレンドでもある「米由来のコク」も重要視されるかもしれない。色がついていたり、不快な香り、人工的な香りはダメ。酸が突出していてもだめだし、場合によっては熟成による変化もNGということがある。

結果は次ページで。