“高級”の領域、アッパーミドルはニーズに合わせ個性を
Dセグメントと並んで、ヨーロッパでは人気のEセグメント。日本ではこのクラスから“高級”の領域、アッパーミドルクラスである。ここでも、本来はDセグメントと同じ理屈が成立するはず、なのだけれども、日本市場では、(タクシーとして使われている)ヨーロッパほどには一般的なクラスではないため、もう少しコンサバでスペシャルな志向が現れていると思う。今、このクラスで最もオススメなのは、キャデラックCTSだ。Eセグメントとしては少し大きいが、それだけ高級サルーンとしての素質も高い。機能および性能的にはドイツ勢にまるで遜色なく、むしろ、押し出しの強さや高級感では上回っている。
乗用車のグローバルスタンダードに位置づけられるM・ベンツEクラス。成層燃焼リーンバーンを用いた2Lエンジン、ハイブリッドやディーゼルなどもラインナップ。価格は599万~1152万円。ハイパフォーマンスモデルE63AMG(1537.7万~1830.8万円)も用意する
優雅なファストバックスタイルをもつ“4ドアクーぺ”のアウディA7スポーツバック。ラゲージ容量はワゴン並みの最大1390Lに。価格は914万円、ハイパフォーマンスなS7(1259万円)とRS7(1615万円)もラインナップ
クライスラーのフラッグシップ、300。アメリカンコンサーバティブなサルーンシルエットを継承しつつ、モダンなヘッドライトデザインを採り入れるなど洗練されたスタイリングに。価格は409.32万~671.76万円
イタリアンエグゾチックの雄、マセラティから登場したニューモデルのギブリもまた、人とは違う選択肢として面白い。