行政書士試験/ゼロから始める行政書士試験

問題集の使い方 ゼロからの行政書士試験6

合格に必要な3種の神器と言えば、問題集、テキスト、過去問でしょう。今回は、問題集の使い方についてご説明します。予備校に通いながら本試験までどのようなスケジュールで解いていけばいいのかをレクチャーします。

山本 直哉

執筆者:山本 直哉

行政書士ガイド

はじめに

合格に必要なツールは、問題集、テキスト、過去問です。ここでは問題集の使い方、特に、勉強計画に重点を置いてご説明したいと思います。合格するには、問題集を最低10回は解く必要があります。効率よく問題集を解くために、そのポイントをご紹介します。

1回目 まずは問題集を読むこと

問題集は、過去問が掲載されており、試験に必要な知識を確認するのに最適です。まずは、問題集を読み、知識を確認して、出来る限り暗記しましょう。

「問題を解かないでいいの」と疑問を持つ人もいるはずです。そもそも、問題を解くのは、解答となる知識がどう使われるかを確認することですから、順番で言えば、知識を頭に入れる方が先です。ですから、1回目は問題文を読んでください。この作業は授業後の当日に実施することをお勧めします。詳細はこちらの記事をご参照ください。

注意点は、知識の氾濫を防ぐために、テキストの目次や図表を思い出すなどして、問題集の知識と既存の知識を結びつけることです。そのためにもテキストを開きながら問題集を読むようにしましょう。

2回目から8回目 問題集は定期的に解くこと

行政書士試験は知識が定着化(覚えること、忘れないこと)しないと合格できません。そこで、一時期に集中して問題集を解くのではなく、計画的に、反復継続して解く必要があります。受験生は、その勉強計画に悩むため、ここで一つのモデルをご紹介したいと思います。

勉強計画のポイントは、ある程度時間をおいて問題集を解くという作業を繰り返すことです。これにより、解ける問題と解けない問題がはっきりします。

10月から翌年4月までに関する授業範囲については、2回目は授業の翌日に、3回目は翌々日に、4回目は授業の1週間後、5回目は授業の1か月後を目安に解いてください。6回目以降は月1回程度で解いてください。4月以降に実施される授業範囲は、5回目以降は、2~3週間に1回程度で解いてください。

行政書士試験,勉強,問題集

合格者は問題集を10回ぐらい解いています。

つぎに、解く問題について考えてみましょう。勉強は弱点を発見して克服することですから、勉強が進めば進むほど、解くべき問題数は減るはずです。つまり、すべての問題を解くのは効率的ではありません。そこで、解くべき問題について考えてみましょう。

2回目は全部の問題を解きます。大雑把に弱点の把握ができます。3回目・4回目は間違った問題を解きましょう。弱点の克服と弱点を絞りこむためです。5回目は1週間ほど時間が経っているので、すべての問題を解きましょう。数問は間違えると思います。これが正真正銘の弱点です。6回目以降は、間違った問題だけ解く方法でも構いませんが、2回に1回は全部の問題を解くべきです。弱点が克服されているかの確認とその他の知識の定着のためです。

続いて、2回目から8回目に問題を解くときの目的についてお話しします。

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