お笑い・バラエティ/お笑い・バラエティ番組最新情報

「大阪の芸人は二度売れないといけない」は本当か?

お笑いの世界には、格言のようなものが多く伝わっています。その一つに、「大阪の芸人は二度売れないといけない」というのがあります。でもそれって本当なんでしょうか? 当ガイドなりに、いろいろと検証してみたいと思います。

広川 峯啓

執筆者:広川 峯啓

お笑い・バラエティ番組ガイド

「常識」だからこそ疑ってみる

undefined

 

もともとは笑福亭鶴瓶について、真っ向から本格的に論じてみようと思ったんです。ところが、誰からも愛され、マニアックなところが全くないにもかかわらず(それとも、だからなのか)、いざ論じようとすると、どこから手を付けていいのか分からないくらいの存在の大きさに改めて気づかされ、戦慄さえ感じてしまいました。

ということで、あっさりと軌道修正して、そんな鶴瓶師匠でさえ一度は挫折を経験した、関西芸人の東京進出について考えてみたいと思います。お笑い好きの中では定説になっているフレーズですが、その実態は?

鶴瓶、ダウンタウンも洗礼を受ける

タイトルにある「大阪の芸人は二度売れないといけない」という発言は、ダウンタウンの松本人志が発したものと言われています。1987年にスタートした関西ローカルの帯番組「4時ですよーだ」(毎日放送)で、爆発的な人気を獲得したダウンタウンですが、東京に進出した際には、ブレイク前の若手芸人と同じような扱いを受けたそうです。

その当時の深夜番組等を見ていた時には、そんなあせりなど微塵も感じられませんでした。それでも見事「二度目のブレイク」を果たした後にこの発言があったことからみて、当人達は大阪での実績があるだけに、東京という壁に対していらだちを感じていたのかもしれません。

「東京進出失敗ステッカー」を作ったという伝説も残っている笑福亭鶴瓶となると、大阪でのブレイクがあまりにも早く、トントン拍子で関西のトップスターの座に登りつめただけに、進出失敗が週刊誌ネタになるという不思議なネジレ現象まで生まれました。
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます