「常識」だからこそ疑ってみる
ということで、あっさりと軌道修正して、そんな鶴瓶師匠でさえ一度は挫折を経験した、関西芸人の東京進出について考えてみたいと思います。お笑い好きの中では定説になっているフレーズですが、その実態は?
鶴瓶、ダウンタウンも洗礼を受ける
タイトルにある「大阪の芸人は二度売れないといけない」という発言は、ダウンタウンの松本人志が発したものと言われています。1987年にスタートした関西ローカルの帯番組「4時ですよーだ」(毎日放送)で、爆発的な人気を獲得したダウンタウンですが、東京に進出した際には、ブレイク前の若手芸人と同じような扱いを受けたそうです。その当時の深夜番組等を見ていた時には、そんなあせりなど微塵も感じられませんでした。それでも見事「二度目のブレイク」を果たした後にこの発言があったことからみて、当人達は大阪での実績があるだけに、東京という壁に対していらだちを感じていたのかもしれません。
「東京進出失敗ステッカー」を作ったという伝説も残っている笑福亭鶴瓶となると、大阪でのブレイクがあまりにも早く、トントン拍子で関西のトップスターの座に登りつめただけに、進出失敗が週刊誌ネタになるという不思議なネジレ現象まで生まれました。