不満はないんだろうか?
トルクメニスタン第2弾です。ツッコミどころ満載の謎の国、トルクメニスタンについてさらに調査を進めて行きましょう。謎の国、トルクメニスタンの歌姫 (All Aboutテクノポップ)
閉ざされた国、自由が制限された国、大統領が私物化する国というイメージが先行するトルクメニスタン。調べてみましたが、トルクメニスタン単体(中央アジアの一部としてのみ)について日本で書かれた本はありません。現地ガイドを伴って、実質4日間という限られた滞在での印象ですが、国民の不満が今にも爆発しそうという感じはありませんでした。もちろん、このような言論統制がされる体制下で、外国人に政府や大統領に対して批判的な発言をする事自体無理なんですが、限られたフィールドワークの結果、国民は意外と幸せそうに見えました。それはなぜか?という疑問に対する僕の仮説は以下です。
■モスクワ中心のソ連の一部から独立国になったトルクメニスタン、彼らの比較は他の国ではなく、共産主義のソ連時代。また、二代目大統領になってから、多少なりとも開放路線となって、進展がある。
■2000年くらいから徐々に天然ガスなどの資源により経済が成長している。一人当たりのGDPは約6,000ドル(タイと近いレベル)。大統領周辺による富の搾取がされている可能性も指摘されているが、公共料金、教育、医療は無料で物価も低く抑えられているので、一般庶民の生活は裕福とは言えなくとも、困窮してはいない。
以上はあくまでも仮説ですが、今後、様々なグローバルな情報が流入し、国民が理解を深めて行く過程で、「あれ、やっぱり、おかしい」という意見が多数派になっていく可能性も高く、今後の進展を見守って行きたいと考えます。
白亜の首都アシガバートは、大理石を使った豪華建築や夜にはイルミネーションに輝く近未来建築が並んだまるでユートピア都市。ニヤゾフ大統領のお墓、大統領の宿泊施設など、大統領関連施設にももちろん力を入れています。
同時に田舎に行くと、インフラは整っているとは言えず、舗装されていない道路で砂埃にまみれながら、商売をしている人たちも多いという現実もあります。