北米最東端の最果ての地。断崖に灯台があるスピア岬

柔らかな朝日に包まれるスピア岬 (C) ニューファンドランド&ラブラドル州観光局

柔らかな朝日に包まれるスピア岬。白い灯台は現在稼動中の新しいもの (C) ニューファンドランド&ラブラドル州観光局

広いカナダでも、距離的に近い太平洋側にあるバンクーバーは、冬季オリンピックが開催されたこともあり、日本でも比較的知られた存在ですが、反対側の大西洋側となると、ほとんど知られていないのが実情……。今回ご紹介するスピア岬は、まさにその大西洋側。しかもカナダ本土から離れたニューファンドランドの東海岸に位置し、カナダのみならず、アメリカやメキシコなどを含め、北米で最も東にあります。そのため、北米で最も早い日の出を見ることができ、さらに、大西洋の雄大な景色を望む絶好のロケーションから、ニューファンドランドで人気の高い観光ポイントの一つとなっています。

今回は、そんなスピア岬にスポットライトを当ててみたいと思います。

州都セントジョンズから車で15分。アクセスしやすいロケーション

スピア岬の位置 (C) By Coach.nyta, edited by Qyd

スピア岬の位置 (C) By Coach.nyta, edited by Qyd

スピア岬は州都セントジョンズの港の入り口に位置しています。氷河に浸食された複雑なフィヨルドの海岸線が続く中、他の岬よりもわずかに東にあり、これが北米最東端のポイント。

セントジョンズやニューファンドランドについての詳細はこちら >>> 北米最後の秘境! カナダ・ニューファンドランド

カナダ国定史跡に指定されている、ニューファンドランド最古の灯台

国定史跡に指定されている旧灯台。岬ではドラマティックな夕日も見ることも可能 (C) ニューファンドランド&ラブラドル州観光局

国定史跡に指定されている旧灯台。岬ではドラマティックな夕日も見ることも可能 (C) ニューファンドランド&ラブラドル州観光局

海に囲まれたニューファンドランドなので、灯台はたくさんありますが、スピア岬の古い灯台はニューファンドランド内では2番目に作られたもので、現存する灯台としては最古のもの。スコットランドで実際に使われていたものを持ち込んで使用されたという背景もあり、貴重な歴史遺産として、カナダ国定史跡に指定されています。

史跡や雄大な眺めが楽しめるよう、整備された遊歩道 (C) ニューファンドランド&ラブラドル州観光局

史跡や雄大な眺めが楽しめるよう、整備された遊歩道 (C) ニューファンドランド&ラブラドル州観光局

現在、スピア岬には1836年に作られた、この国定史跡の古い灯台と、1955年に作られた新しい灯台(トップ画像の白い灯台)があります。また、第二次大戦中には、この近海が輸送船団の航路となったため、スピア岬は灯台として船舶の安全航行を守るだけではなく、砲台が置かれ、輸送船団を実際に守る軍事的要所としての役割も果たしました。岬にはこうした軍事施設の廃墟も残っており、2つの灯台とあわせて、岬全体を回る遊歩道で結ばれています。

このように、観光ポイントとしても十分に楽しめるスピア岬。日本と異なり、初日の出を見る習慣もありませんが、大西洋が目前に広がる岬ではドラマティックな日の出を見れること、間違いありません!

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Cape Spear Lighthouse National Historic Site of Canada
アクセス:ニューファンドランドの州都セントジョンズより車で15分
入場料:岬から景色を見るだけなら無料。灯台に入るには大人3.90カナダドル、子供(6~16歳)1.90カナダドルの入場料が必要
営業時間:岬の公園はいつでもアクセス可能。灯台内へは10:00~18:00のみアクセス可能だが、冬場は全面休業で、春秋も閉館日あり
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