渡す時に驚きをプラスする「薄い木」で作られたメモ

メモは、ひらめいたアイデアをササッと書きとめたり、誰かへのメッセージを書いて伝えたりという時によく使うものだ。このメモは、その書く時、誰かに渡す時に「驚き」をプラスアルファできる。なんと言っても、このメモは紙ではなく薄い木で作られている。
経木メモ

この表紙の中には、薄くスライスされた木のメモが綴じられている


日本に古くから伝わる「経木」

経木メモ

使用されている木は、赤松。パッケージの中には乾燥剤も同封されている。

パッケージからメモを取り出して、鼻に近づけるとフワッと木のやさしい香りがしてくる。表紙と台紙はクラフト調の紙で作られているが、中のメモは木で出来ている。それは、メモを横からみるとわかる。そこには木目がしっかりと見てとれる。
経木メモ

横からは美しい木目が見える。1つの木のかたまりを薄くスライスして、一枚一枚のメモにしている。

表紙を開けると、さらにタップリと木が感じられる。あまりにも美しい木目なので、これは紙に木目を印刷したものではないだろうか?と思ってしまうほどだ。しかし、紙面ならぬ木面に指を這わせると、少しザラザラとしていて所々盛り上がっていたりして、これはまさしく自然の木であることがわかる。
経木メモ

木目が大きく入ったメモ紙面

一枚をつまんでみると、これがとっても薄い。もし、これが紙であったならば、とりたてて薄いとは感じなかったことだろう。木なものだから、とても薄く感じる。一枚だけでみると、うっすらと透けてみえる。それくらい薄く削り出されている。薄さは、0.15mm~0.25mmくらいだという。
経木メモ

1枚だとこのように透けて見える

経木メモ

まるで紙のようにパラパラとめくれる、しなやかさもある

実は、この薄い木は「経木(きょうぎ)」と言って、室町時代から写経などに使われていたそうだ。最近では、お肉屋さんでお肉を包むときなどにも使われている。ただ、経木の活躍の場はだんだんと少なくなってしまっているのが現状。せっかくの伝統の技をもっと活かしていきたいと、このメモ帳という形を考え出したのだという。


経木の書き心地は?

万年筆で書くと、ペン先に木目があたる感覚がある。木目の部分に書くと、筆跡のインクがにじむ。「にじむ」という表現よりも、美しくインクが広がるといった方がいいかもしれない。フワッとインクが広がっていく様が見ていて心地よい。にじむのはあまりうれしいものではないが、これはなんだかうれしくなる。
経木メモ

太字万年実で書いた筆跡。木目の所でフワッと筆跡が広がっている。

鉛筆は、ゴツゴツとした書き味。木目のところでゴツゴツするが、筆跡はいたってふつう。
経木メモ

鉛筆の筆跡はほぼそのまま。書き味は木目の凹凸を感じながらとなる。


ジェットストリーム、エナージェル、フリクションといったボールペンでは、まずまずの書き味。ただ、フリクションの消し具合はインクは確かに消せたが、木面が少々凹んでしまった。
経木メモ

ボールペンペン系との相性がよいように感じた。フリクションの消し後は、少々凹んでしまった。

いずれもこれまでにない書き味が楽しめる。

これはノートではなく、メモ帳なので書いたものは切り取ることになる。この切れ味がまた面白い。メモ自体には、特にミシン目はない。恐る恐る手で切りとってみると、気持ちよくスパッと切れていく。どうやら木目がうまい具合に作用しているようだ。
経木メモ

ミシン目はないが、このようにスパッと切り取れる。

木のメモってどうなのかなと、当初は思っていたが、意外と使い勝手は悪くない。むしろ独特な楽しさがある。誰かにメモを渡す、一筆箋代わりにするなど、色々なシーンで楽しく使えるメモだと思う。
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KIZARA 経木メモ 大 820円、中 680円、小 480円 *いずれも税別


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