テクノポップ/海外のテクノポップ

謎の国、トルクメニスタンの歌姫(2ページ目)

新連載「辺境ポップ」シリーズの第1弾です。ちょうど10月6日放映の「未来世紀ジパング」でも特集される謎の国、トクルメニスタン。僕の中央アジアのツアー中に強烈な印象を残してくれた国です。大統領のオレ様的政策もあり、中央アジアの北朝鮮とかと揶揄される国ですが、辺境ポップは意外と面白いのです。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

初代オレ様、ニヤゾフ大統領

ソ連から独立し、1995年には永世中立国となったトルクメニスタン、“中央アジアの北朝鮮”という不名誉な呼ばれ方をしています。大統領の国家運営が一番の要因と考えられますが、独裁的というよりもオレ様的と言った方が似合っています。

■初代ニヤゾフ大統領はあちこちにニヤゾフ像を作ります。
statue

ニヤゾフ大統領像


■大統領が書いた「ルーフナーマ(魂の書)」という本はは学校の必須科目として学ばないといけません。資格試験もあります。首都アシガバートには巨大なルーフナーマの記念碑があります。
ruhnama

Ruhnama記念碑



他にも、ツッコミどころ満載の大統領のとんでも政策が繰り広げられます。ほんの一部ですが…
■首都と大学を除く図書館は、田舎の人はどちらにしても本を読まないとの理由で廃止(後に復活した)。
■大統領が禁煙したので、タバコ禁止。僕の滞在経験では、人目をはばかれば、タバコは吸えます。
■見苦しいので、長髪や髭は禁止。確かにあまり見かけなかった。
■コンサート、テレビ、結婚式などで口パク禁止。この法律が今も有効なら、Perfumeのトルクメニスタン進出は無理。
■大統領はメロンが大好きなので、8月2日はメロン記念日! ハロプロとの関係性は不明です。これだけにしておいたら、わがままだけどかわいい独裁者でいられたのに。ちなみに中央アジア全体で、必ずと言っていいほど、デザートはメロンとスイカです。

 

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