X6、X4と偶数のモデル名をSACに振り分け

しかも、X6はX5をベースに、エクステリアをよりダイナミックにしつつ、装備を豪華して価格も上げることで、「高いクルマほど儲かる」という当たり前の図式を構築。当然ながらX4も同じ図式で成り立っていて、X6よりも安いX4ならさらなる成功も期待できる。

なお、「MINI」にはMINIペースマンという「SAC」があるが、「BMW」ブランドとしてはX6に続くのが第二弾のBMW X4で、「SAV」のX3をベースに「SAC」化した。
BMW X4

写真は306ps/400Nmを誇る直列6気筒DOHCターボで、1.9tの車両重量を軽々と加速させる

プラットフォームはX3と同じで、エンジンは2.0Lの直列4気筒ターボと3.0Lの直列6気筒ターボを設定する。X3にある直列4気筒ディーゼルは用意されない。また、足まわりも基本的に同じだが、ボディ形状が異なることから車体剛性は7%アップしているそうだ。

X3をよりパーソナルに、上質にしたのがX4

BMW X4

ワイドなL字型リヤコンビランプが印象的で、全高はX3よりも50mm下げられている。一般的なSUV(SAV)よりも流麗なルーフラインも目を惹く

X4のトランスミッションは「8速スポーツAT」のみ。なお、この「8速スポーツAT」は、X3では「28i」以上の「Mスポーツ」に標準装備されることを考えてもX4の方がX3よりも上級仕様という位置付けなのが分かる。

さらに、X3では「28i Mスポーツ」や「35i」など上級グレードにだけ備わるトルクベクタリング機能の「パフォーマンス・コントロール」と「バリアブル・スポーツ・ステアリング」をX4では全車標準化するなど、走りに影響をもたらす装備でも上級指向となっている。

スタイリングは、X3と比べるとより低さと精悍さを強調させたフォルムが印象的で、X3よりも全高は50mm低く抑えられている。そこに、2本のショルダーラインが描かれるデザインにより、とくにサイドビューはクーペ風の低く構えたフォルムに加えて、ダイナミックでスポーティさが強調されている、そんな具合だ。
BMW X4

インパネではハイグロス・ブラック仕上げのセンターパネルが上質感を演出。BMWらしいクールな印象で、インパネのイメージはほかのモデルとの共通性を感じさせる

また、「SAC」第一弾のX6も新型に移行しているが、X6は5m近い全長に、2mをかろうじて切る全幅となると狭い島国では大きすぎる。

一方のX4は、全長4680×全幅1880(1990)×全高1625mmで小さくはないが、X6よりも断然扱いやすいサイズ。国産車でいえば、レクサスNXよりも50mm長く、35~45mm幅広だからひと回り大きいものの、なんとか狭い住宅街でも扱える大きさといえるかもしれない。

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