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究極の3/4シリーズ! BMW M3セダン/M4クーペ試乗(2ページ目)

F3#系の3シリーズセダンから登場から約3年が経ち、もういつ出てもおかしくないと思われていたM3セダンと、3シリーズから独立してまもない4シリーズクーペをベースとするM4クーペが同時にデビュー。究極の3/4シリーズとして誕生した両モデルをレポート。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

シャシー性能もピカイチなBMW M3セダン/M4クーペ

M4クーペ

ボディサイズは、M4クーペが4685mm×1870mm×1385mm、M3セダンが4685mm×1875mm×1430mmとなる。ホイールベースは同一の2810mm

そんなエンジンフィールはもちろんのこと、切れ味の鋭いハンドリングもM3セダン/M4クーペの大きな魅力です。クイックなステアリングに対し、すべてが遅れなくついてくる感覚があります。これを実現するために、ボディの軽量化および剛性の向上が図られており、サスペンションにも剛性が高く軽量なアルミパーツが多用されています。

さらに、よりダイレクトにトラクションをコントロールできるよう、ドライブトレイン系にも軽量でねじれ剛性の高いカーボンを採用。また、ファイナルドライブを無段階でロックする「アクティブMディファレンシャル」が、状況に応じて左右輪の駆動力を最適に配分してくれます。

実に110万円という高価なオプションの「Mカーボン セラミック ブレーキ」も、耐フェード性および耐摩耗性に優れ、本格的なスポーツ走行にも対応するキャパシティを備えています。バネ下重量の軽量化により、ドライバビリティの向上も期待できます。
M4クーペ

タイヤサイズは、フロント255/35R19、リア275/35R19。「Mカーボン・セラミック・ブレーキ・システム」は110万円のオプション

オプションの装着により、エンジン性能やダンパーの減衰力、ステアリングのアシストは、それぞれ3段階から選べるようになります。選択によりドライブフィールは大きく変化し、1台でまったく違う性格を楽しむことができるのも、このクルマの特徴です。

M3セダンとM4クーペでの走りの違いについては、車両重量が同一ではありますが、車高やトランクフードの素材が異なることによる重心高の違いや、基本骨格の違いもあるため、若干の違いはあります。とはいえ、新型ではクーペのM4だけでなくセダンのM3にもカーボンルーフが採用されたことで、従来に比べてセダンとクーペの差が非常に小さくなったことには違いありません。
M4クーペ

ボディやサスペンションの大部分にCFRP(炭素繊維強化プラスチック)や軽量アルミニウムを採用したインテリジェントライトウエイト構造を採用。トランスミッションは、両車に7速のDCTが設定されるほか、M4クーペのみ6速MTが選べる

このようにM3セダンとM4クーペは、迫力あるルックスと、走りを向上させるための数々のアイテムが与えられた、まさしく「究極」の3/4シリーズなのです。

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