バスクの正統派料理
パン入れにはバスク地方名産の栗の木のカゴを使われています
それでは以下、御料理をいくつかピックアップして御紹介していきましょう。
・アホアリエロ
Ajoarriero
これは「アホアリエロ」という料理。アホとは「ニンニク」のことで、アリエロとは「バカラオ(タラ)をジャガイモや玉葱、トマト、等々」で煮込んだもの」のことです。この料理に「アリエロ」という名前が付いた語源に関しては諸説あるようですが、よく言われているのが「ロバで貨物を運んでた商人(アリエロ)」説。長旅をする商人達にとって保存食だったバカラオ(塩タラ)を身近な野菜で煮込んだのが始まり……だとか。
この「アホアリエロ」を「ビメンディ」ではニンニクのエスプーマの上にアリエロを乗せたスタイルで提供。モダンで軽やかな仕上がりながら、ニンニクの香りとアリエロのテイストが互いを引き立てあう、スペインらしいテイスト感がグッドです。
・紅ズワイガニのグラタン
紅ズワイガニのグラタン
紅ズワイガニのグラタン(バスクでは「チャングロ」という名前の蟹を使ったものが一般的)も、もちろんあります。クリーミーでコクのある味わいで、パンにつけて食べるとさらに良い感じに。
・明石タコとポテトのエスプーマ
Pulpo con espuma de pataata
アホアリエロと同じくグラスに入った一品。スペインのタコ料理は「ガリシア風」が有名ですが、こちらはポテトをエスプーマにすることで、タコとポテトがより一層絡み合いやすくなっています。
・チストラソーセージ
Txistorra
バスクのバルといえば欠かせないのが、細いチョリソーのようなソーセージ「チストラ」。バスクでは12月21日にチストラを食べる祭りが開催されるほどに親しまれている料理の一つなのです。
そして「ビメンディ」では、そのチストラも自家製です! 自家製のチストラはバスク以外では久しぶりに食べましたが、弾力のあるチストラを噛みしめると旨味が迸るような濃密な仕上がりに驚きましたね。日本でこれだけハイレベルなチストラを食べられるのはチストラ好きには嬉しい限り。これはスペイン産ビール「AMBAR GREEN」と共に楽しみたい一品です。
ビールもスペイン産を置かれています
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バスクならではのピンチョスやデザートを御紹介していきます