アウディクオリティか、誰もが認めるデザインか
VWポロとプラットフォーム等を共有しつつ、より高級志向を目指したのがアウディA1です。ルパン3世が乗っていた500を彷彿させつつも、見事に新しいスタイリングとなっている点が、さすがイタリア車。ファンションブランドのディーゼルの名を冠したモデルなど、特別仕様車も多数あり、お好みの一台を探す楽しさもあります
確かに燃費の数値は新型デミオには及びませんし、ハイオク仕様です。しかし燃費にこだわるのであればA1ではなく、そもそもデミオでもなく、他のハイブリッドカーを選んだほうが正解でしょう。
それよりも既存のハイブリッドカーにはない走る楽しさ、デザイン、さらにアウディならではのクオリティを、デミオより安い価格で購入できるというところにおいしさがあります。
装備もHDDナビのほか、Bluetoothによるデジタルオーディオプレーヤー接続、DVD/CDプレーヤー、リヤサブウーファー付10スピーカーなど音楽系装備が標準で備わります。
鉄板をこれだけ上手くインテリアとして利用した車はそうはありません。デュアロジックと呼ばれるミッションはシングルクラッチの2ペダルMT。ギアの切り替わり時に少しカックンとしますが、慣れるとアクセルの抜き具合がわかり、スムーズに走れるようになるから不思議
とはいえ、走行距離5万km未満となると最安値は105万円(2009年/4万km/修復歴なし)。新車時価格が195万円の1.2Vポップですから、5年落ちでも新車時の半額以上します。
それでもデミオより安いですし、別の見方をすれば、リセールバリューも期待できるということでもあります。
さて、A1やデミオと比べて、こちらはクオリティとか作り込みとかというのはある意味“超越”した車。コストをかけて作れないならアイデアとデザインセンスで勝負!とばかりに、鉄板むきだしの内装を逆手にとって、他車にはない強烈な個性を放つようなコンパクトカーです。
そのセンスの良さゆえ、先述の通り中古車価格が下がらないのです。何しろ中古車は人気があるほど価格が高いものなのですから。
デビュー時のエンジンは1.2Lと1.4L。人も車も見た目が9割、とばかりに装備はそこそこ。でも憎めない、人気が衰えないのがこの車のスゴさです。国産車にもドイツ車にもない、「だって楽しければそれでいーじゃーん」的なノリは、今なお貴重な存在です。
それがデミオより安く手に入るのなら、やはり検討したい一台と言えると思います。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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