iPhone片手にタイムラプスが撮影できる
タイムラプス(Time Lapse)とは、インターバル撮影や低速度撮影とも呼ばれ、一定間隔で連続したコマ撮りの写真をパソコンのソフトで繋ぎ合わせて作る動画のこと。星や雲が流れるように空を移動している映像を一度は見たことがありませんか?通常、タイムラプスを撮影するには、一眼レフカメラ・三脚・レリーズ(手ぶれを防ぐためカメラのシャッターを遠隔で操作する器具)・編集ソフトなどが必要であり、定点撮影が基本となります。長時間同じところで撮影し続けるなんて、よっぽど撮りたいものがあるか、プロのカメラマンじゃないと、厳しいものがあります。
そんなタイムラプスをiPhoneひとつで、しかも手で持ったまま移動しながら撮影できるのが「Hyperlapse」というアプリです。(※現時点ではiPhone/iPadのみ対応)
究極にシンプルな操作性
「Hyperlapse」は、最近、日本でもオシャレな人たちの間で大流行している「Instagram」のチームが開発しています。アプリを立ち上げるとすぐに撮影画面が開き、ボタンを押したら撮影スタート。もう一度押したらストップというシンプルさ。撮影したいものにピントが合っていないときは、ピントを合わせたいところを指でタップするだけでオートフォーカスしてくれます。
撮影が終わったら、再生速度を設定します。1・2・4・6・8・10・12倍速の7段階から選択可能。「1倍ならふつうにiPhoneのカメラで撮影すればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、強力な手ぶれ補正機能のおかげで、カメラで撮影するよりも格段になめらかな映像が撮影できるのがポイントです。
撮影が終わったらFacebookかInstagramでシェアするか、新規のハイパーラプスの撮影画面に戻るか選択します。動画はiPhoneのカメラロールに保存されているので、あとでFacebookかInstagram以外のところに送ることも可能です。
Hyperlapseの画面イメージ
楽しみ方はいろいろ
タイムラプスといえば風景を撮影するのが一般的ですが、Hyperlapseを使えば同じところにじっとしている必要がないので、アイデア次第で楽しみ方は無限大です。たとえば、こんな使い方はいかがでしょうか。■旅先の思い出作りに
旅先で撮影する動画は、あとで見ると退屈な時間が長くなりがちですよね。そこで、Hyperlapseを使って車窓からの風景を撮影したり、いつもと違う街並を歩きながら撮影しておけば、短い時間にギュッと濃縮することができて、とっても便利。旅先の思い出作りにぴったりです。
■道案内に
わかりにくい場所までの道順を、口で説明するのではなく、動画で教えてあげてみてはいかがでしょう?Hyperlapseで短い動画にまとめたものをYouTubeやVimeoにアップロードして、共有リンクをブログやWebサイトに貼れば、お店の集客にも役立ちそうです。
■打ち上げ花火の撮影に
その場にいるとあっという間に感じる打ち上げ花火ですが、「ヒュ~~~~~ドーン!」と打ち上がって花が開くまでは、意外と時間がかかっているものです。ふつうの動画で観ているだけだと、ちょっと間延びしてしまうかも。Hyperlapseで少し速めに撮影することで、感動と迫力がより伝わるはずです。
Hyperlapseを使っているわけではありませんが、ディズニーではこんな素敵なタイムラプスが作成されています。
FacebookやInstagramで「#hyperlapse」のハッシュタグで検索すると、Hyperlapseで撮影された世界中の動画を見ることができるので、ぜひ面白い動画を探してみてくださいね。