散歩/昭和を振り返る散歩ルート

昭和の香り残る「アサヒ商店街」とその周辺を散策(7ページ目)

南千住駅から「アサヒ商店街」を目指して歩く。昭和の香りが残る商店街を食べ歩き、その周辺にある寺社も巡る。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

お化け地蔵に妙亀塚

お次は「松吟寺(しょうぎんじ)」のお化け地蔵を探そう。あったあった。大きなお地蔵さんがそうだ。
1790年(寛政2年)に建てられたものだ

お化け地蔵(松吟寺) 台東区橋場2-5-3

なぜ「お化け地蔵」と呼ばれるようになったのかは諸説あるようだ。かつて大きな笠をかぶり、その笠が向きをかえたからだというもの、高さが3m余りの並外れて大きいからなどの説だ。関東大震災で2つに折れたが、補修して現在に至っているそうだ。さて次は「妙亀塚(みょうきづか)」。
区立妙亀塚公園内にある

妙亀塚(みょうきづか) 台東区橋場2-28-2

台東区による説明板があった。それによれば、この妙亀塚のある地は、かって浅芽ヶ原と呼ばれた原野で、近くを奥州街道が通っていた。妙亀塚は、「梅若伝説」にちなんだ名称。
謡曲「隅田川」は妙亀尼の伝説を元に作られた

悲しい母子伝説の供養塚

「梅若伝説」とは平安時代に吉田小将惟房の子梅若が、信夫藤太という人買にさらわれ、奥州につれて行かれる途中で、重い病にかかりこの地に捨てられ世を去った。我が子を探し求めて、この地まできた母親は、隅田川岸で里人から梅若の死を知らされ、髪をおろして妙亀尼と称し庵をむすんだ、という説話である。謡曲「隅田川」はこの伝説をもとにしている。

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