SUZUKI(スズキ)/スズキ

スズキ・ワゴンR マイルドハイブリッドの走りは?

CMやホームページ、カタログでは大々的にハイブリッドとは謳っていない一部改良後のスズキ・ワゴンR。日産セレナもモーターのみの走行はできないが、S-HYBRIDと謳っている。どんなシステムでどんな走りなのだろうか?

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

ワゴンRがハイブリッド登録でも大々的に謳わないわけは?

ワゴンR

軽ハイトワゴンでトップとなる32.4km/Lのカタログ燃費を達成した「S-エネチャージ」搭載のワゴンR。「S-エネチャージ」搭載のワゴンR「FZ」の価格は、2WDが137万2680円、4WDが149万3640円

一部改良を受けたスズキ・ワゴンR。「S-エネチャージ」搭載グレードは、32.4km/Lのカタログ燃費で、全高1550mm以上の軽ハイトワゴンではトップの燃費に到達している。

ウェブ上では「なぜ軽自動車初のハイブリッドと謳わなかったのか?」といった内容の記事が散見されるが、ご存じのとおり、スズキ・ツインやダイハツ・ハイゼットカーゴハイブリッドなど、軽にもハイブリッドは存在してきた。

なお、ガソリン仕様のほかに、軽自動車初のハイブリッドも設定していたスズキ・ツインは、2003年の発売で、アルトをベースにした2人乗りシティコミュータ。

投入が早すぎたのか時代が追いついていなかったのか、商業的には成功とは言いがたかった。しかもハイブリッドは、価格面からも本格的に売るわけではなく、生産台数的にもテスト的な仕様だったのかもしれない。

話はいきなりそれたが、「S-エネチャージ」を搭載したスズキ・ワゴンRは、CMでもカタログでも「ハイブリッド」とは大々的に謳っていない。

ワゴンR

ワゴンRスティングレーは「X」グレードに「S-エネチャージ」を搭載。2WDが146万1240円、4WDは30.2km/Lと2WDよりも2.2km/L下がり、価格は158万2200円

しかし、カタログの最後にある主要諸元の「主要燃費向上策」には、「ハイブリッドシステム」と大きく目立つように書かれていて、国土交通省の届け出ではハイブリッドになる。

なぜ、ややこしい話になったのか? 開発陣や広報の方にうかがうと、「エネチャージが浸透しつつあり、S-エネチャージでさらなる知名度アップを狙う」、「モーターのみの走行が可能なストロングハイブリッドと比べると、ハイブリッドとはいえない」という指摘を受けることも避けたかったようだし、他にも事情があるのかもしれない。

次ページ
では、気になるモーターアシストについて
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます