自動車保険

交通事故で大ケガに!治療費はどうなる?(2ページ目)

事故でケガをすると、健康保険が使えないってホント? 加害者なのか被害者なのか、自動車保険の入り方で当初の治療費負担は違います。

執筆者:柳澤 美由紀

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人身傷害保険に契約していれば、立替払いが不要に

ガイド「保険会社に相談しているということは、任意自動車保険に入られているのですね。その保険に人身傷害保険は付いていますか?」

奥さん「付いています」

ガイド「だったら、安心してください。人身傷害保険を使って、保険会社から治療費を直接病院に払ってもらうこともできますよ」

人身傷害保険は、保険の対象となる自動車に搭乗中の人などが自動車事故により死亡したり、ケガをしたりした場合に生じる逸失利益や治療費などについて、保険金額を限度に実費で支払うものです。これを使うことで交通事故の相手との示談交渉に決着が着く前に、実際の損害相当の保険金(保険金額が上限)が支払われるようになっています。この保険に入っていれば、病院への医療費の支払いを加入先の保険会社にお願いすることができるのです。
人身傷害保険を使った治療費支払いの流れ

人身傷害保険を使った治療費支払いの流れ


奥さん「マイホームを建てたばかりだったので、医療費が心配でした。いやぁ~、ほっとしました。人身傷害保険はよくわからずに付けていましたが、こんなふうに役に立つのですね。ところで、生命保険や医療保険の入院給付金は交通事故でももらえるのでしょうか。もらった場合、自動車保険の補償に影響はありますか?」
 

自動車保険以外に交通事故で請求できる保険とは?

病気やケガで所定の日数以上入院すると入院給付金が支払われる生命保険や医療保険も、その要件を満たしていれば入院給付金等を請求できます。普通傷害保険や交通事故傷害保険、全労済や都道府県民共済などの掛金一律型の共済に入っている場合も同様です。損害賠償金を受ける、受けない、自動車保険を使う、使わないにかかわらず、給付要件を満たしていれば保障を受けられます。イザというときに請求漏れのないように、保険証券はまとめてファイリングしておくと便利です。

ちなみに、飲酒運転で事故をした場合、被害者側には保険金が支払われますが、お酒を飲んだ当人のケガ・死亡等の損害や車両の損害には、自動車保険からの保険金はもちろん、医療保険や生命保険の給付金等も支払われません。

飲酒運転で事故を起こすと、あなたの損害はもちろん、家族の経済面にも大きなダメージを与えることになります。自動車保険も生命保険も法令順守しないドライバーにはキビシイことも覚えておきましょう。
※本件ガイドが提供する記事は、特定の保険商品の募集を目的としたものではありません。また、掲載される情報の著作権は株式会社オールアバウトが有し、各国の著作権法、各種条約およびその他の法律で保護されています。
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