住宅設計・間取り/住宅設計・間取りのテクニック

間取りの失敗はここだ!コンセントの位置・収納・広さ(2ページ目)

間取りを考えることは家づくりの楽しみの一つです。しかし、だからこそ慎重に考えなければ失敗してしまうこともあります。失敗事例をもとにどんなところに注意すればよいのかを見ていきましょう。まずは前編です。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


失敗しないためにココをチェック!

1.配線(コンセントの位置
コンセントに関する失敗は常にとりあげられています。
失敗する原因として、平日と休日の行動パターンや生活動線の上にコンセントをイメージしていないからだと思います。

たとえば、「寝室で寝る際どこで照明を消すのか」「コンセントを付けたがそこに家具を置いてしまって使えなくなった」「掃除機のコードが届かない」などの失敗があります。

生活をイメージしていくことである程度は予想をたてられるはずです。

【チェック項目で確認】
□ 家電を使う場所にコンセントはいくつありますか?
□ 生活動線、家事動線上に照明やコンセントはありますか?
□ 開けたドアの裏、家具の後ろにコンセントは隠れてないですか?
□ 掃除機を掛かける際、コンセントの抜き差しは何回ですか?

2.収納
収納は関連する本を買ったり読んだりしてもなかなか上手くいかないものです。
たとえば、余裕をもって収納スペースをつくったとしても、余裕があるから大丈夫といって新しいものを購入してしまい、気づけば収納スペースが足りなくなっていたりします。

そうなると、物は買わない、要らないものは捨てるなどと、常に物を捨てる勇気が必要になってきます。

基本的に間取りを考える時は、床面積の10%~12%の広さを確保するとよいでしょう。

【チェック項目で確認】
□ よく使う、よく出し入れするものは手の届く使いやすい場所に
□ 収納スペースはあらかじめ入れるものを決め、高さ・幅・奥行きを確認しておく
□ 夫婦の収納物に大きな変化はありません、問題は子どもの成長と共に収納物が増えることが考えられます。ゆとりスペースは考えていますか?
□ モノを使う場所の近くにそれを収納できるスペースを確保する。

3.広さ
広さに対するイメージは難しいものがあります。たとえばコンセントだと、あれば便利でなければ不便とはっきりすることができますが、広さは人によって感覚がまちまちです。

一般に広さを決める際「タタミ何畳」として設計者と施主は広さを共有しますが、その時どんな家具を置くかまでは話をつめていません。

また玄関の広さ、階段の巾、ベランダの奥行きなどが狭いと問題になりやすいところです。

荷物を持って動くことなどもイメージして広さを決めることが大切です。

【チェック項目で確認】
□ 図面の中に置く家具を書き込んで周囲の広さを確認してみる。
□ ダイニングとリビングの広さのイメージをしっかりとつかむ
(住まいの中で多分一番広いはずです。)
□ ベランダで洗濯物を干すには家族4人で4.5mの長さが必要です。
□ キッチンと後ろの食器戸棚との間、ベランダの奥行きは何センチですか?


以上、今回の記事では「コンセントの位置」、「収納」、「広さ」をとりあげました。

次回の記事では、「明るさ」、「視線」、「音・臭い」、「動線」について解説していきます。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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