輸入車/注目の輸入車試乗レポート

輸入SUVの選び方 おすすめの車種を徹底比較 (4ページ目)

四駆のイメージはそのままに、より乗用車方向にふったクロスオーバーSUVの人気で、さらに“フツウ”の選択肢となった外車SUV。コンパクトモデルが主流になるに伴い、日常使いをメインとしたFFタイプなど、性格や装備が多様化しているので、使用場面や目的、趣味に応じてスマートに選びたい。

王道vs走り、魅力的なラグジュアリーモデルSUV

元々、アメリカで大型(といっても現地では中型以下)のSUVがフットボールマムカーとしてもてはやされてきたという歴史が、クロスオーバーSUV人気の根底にあった。一方で、プレミアムブランド、キャデラックやリンカーンが豪華なモデルをリリースしたことで、富裕層にも爆発的に広がることになる。
キャデラックエスカレード

ラグジュアリーブランド、キャデラックのフルサイズSUVがエスカレード。全長5155mm×全幅2040mmのボディに6.2Lエンジンを搭載。価格は873万~1018万円。なお、写真は本国2015モデル

その王道イメージを今に受け継ぐモデルが、最新のキャデラックエスカレードだ。未試乗ゆえ、そのパフォーマンスについては語れないけれども、キャデラックの最新モデルが非常にヨーロッパ勢を意識したライドフィールに仕上がっていることを考えれば、新型エスカレードの完成度もだいたい想像がつく。

そして、なによりも、この押し出しの強さだ。これぞSUVの王道である。ムダに大きいことをよしとする風潮にはないものの、これはこれで存在理由がある。ムダに大きいことを必須とするユーザーカテゴリーはいつの時代も必ず存在するからだ。
レンジローバースポーツ

キングオブSUVのレンジローバーをベースに、よりスポーティに仕立てたレンジローバースポーツ。アルミモノコックを採用、3LスーパーチャージャーのSE(821万円)とHSE(929万円)、5Lスーパーチャージャーのオートバイオグラフィー(1296万円)をラインナップ

対する欧州勢はどうか。このクラスに乗用車テイストの走りを持ち込んだのはBMWやメルセデス・ベンツだった。VWグループも、VW、アウディ、ポルシェの3ブランドで大型クロスオーバーSUVを開発。いずれのモデルも、大ヒットさせている。

ドイツ勢はそれぞれに魅力があって捨てがたい。けれども、今、欧州勢で最もオススメしたいのは、レンジローバースポーツだ。もちろん、レンジローバーでもいいのだけれども、現行モデルのスポーツのナカミはまんまレンジで、走りも素晴らしい。兄貴分より引き締まったスタイリング。それでいて、お買い得。買わない手はない。
M・ベンツGクラス

1979年にオリジナルがデビューした本格オフローダー、M・ベンツGクラス。常に進化を続ける人気モデルだ。3LディーゼルのG350(998万円)、5.5LのG550(1388万円)に加え、ハイパフォーマンスバージョンのAMGモデル(G63 1830.8万円、G65 3342.8万円)も用意される

クロスオーバーSUVではなく、正真正銘のスパルタンなSUVだけれども、メルセデス・ベンツGクラスも今のうちに乗っておきたいモデルだ。ディーゼルエンジン搭載グレードが輸入されて、いっそう魅力アップ。AMGモデルも捨て難い。

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