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リチャードジノリ最新ライフスタイルからベスト5(2ページ目)

イタリアの“Richard Ginori(リチャード・ジノリ)”社の2010年の新しいコレクションがメゾン&オブジェパリで発表されました。その斬新なデザインは、ライフスタイルの既成概念を超えるものになっています。その中からガイドが選んだベスト5をお届けします。

菅野 民子

執筆者:菅野 民子

インテリアスタイル実例ガイド

Mix & Match(ミックス & マッチ)“
Blue Print(ブループリント)

オリエンタルブルーのかたちもパターンも違う磁器

オリエンタルブルーのかたちもパターンも違う磁器

“Blue Print(ブループリント)”と題されたシリーズは、オリエンタルカラーにインスピレーションを受け、二つの異なったパターンを巧みに組み合わせることでアースティックな表現がなされています。一つは、海のモティーフをデジタルでさまざまに刻印されたパターン、もう一つは、花、魚を具象的にオリエンタル風に描いたパターンです。これらは、伝統の洋食器でのテーブルでは考えられなかった組み合わせの柔軟さを生みだし、よりオリエンタルな要素が表現されています。日本ではこの組み合わせは、ごく自然なもので新しさを感じませんが、ヨーロッパでは、目新しく新鮮なコーディネートになります。


 

Flower message(フラワー メッセージ)
“Sesonrosefiorianno(セソンローゼフィオリランノ)”

                                                  

ピクセル化したバラのパターンは、クラシックを感じさせるニューバージョン

ピクセル化したバラのパターンは、クラシックを感じさせるニューバージョン

この“Sesonrosefioriannon”では、デザイナーのポオラ・ナボーナはリチャード・ジノリの歴史にインスピレーションを受け、初期(1745年)に作られたシリーズである“Amalfi(アマルフィ)”の古典的な小さなバラのパターンをピクセルに変化させエアーブラシで描いた。それは、驚くほどの迫力のある現代のバラのパターンとなり、どこかクラシックの佇まいを残しながら、まったく違うシリーズとして生まれ変わっています。
 
 

 
 

East side(イースト サイド)
“Oriente Italino(オリエンテ イタリーノ)”


甘いピンクカラーとコバルトブルーのコンビネーションが美しい陶磁器

甘いピンクカラーとコバルトブルーのコンビネーションが美しい陶磁器

考えられない不思議なピンクに染められた陶磁器に驚きます。“Oriente Italino”は、東洋のサンライズとサンセットに現われる柔らかくかすんだ光のトーンの美しさを陶磁器に現しています。そのコバルトブルーのオリエンタル様式のパターンは、現代イタリア建築の父と呼ばれる“Gio Ponti(ジオ・ポンティ)”がリチャード・ジノリのアートディレクターを務めた1930年代に制作されているもの。その古典的な名作を再解釈、とろけるようなピンクを加え、驚異ともいえるアートデコレーションの新感覚をミックスすることで、古典的陶器を甦らせています。

 
 
 

Change your mind(チェンジ ユアー マインド)
 “Broken(ブロークン)” 
 

 

真っ白い陶磁器にステープルの針と壊れたひびの線をデザインしている

真っ白い陶磁器にステープルの針と壊れたひびの線をデザインしている

この“Broken(ブロークン)”は、1730年デザインされたリチャード・ジノリ社の最古のシェープである、“Antico Doccia(アンティコ ドッチア)”のBianco(ビアンコ=白)に、大胆にもステープルの針と割れた“ひび”の線を描きだしています。それはパオラ・ナヴォーネがリチャードジノリの伝統のポーセル(磁器)に挑戦した革新的なものになっています。



 
 

Tasty color(テイスティ カラー)
“PROVA PRIMA(プローヴァプリマ)”

 

カラフルにペインティングされた楽しい陶磁器

カラフルにペインティングされた楽しい陶磁器

まるでインテリアの色彩計画をするように、陶磁器にカラーを載せています。それは思いがけないほど楽しくて、美しい食器になっています。高級ポーセリン(磁器)にいたずら書きでもしたかのように、自由に彩色をすることで気軽に誰にでも食卓に載せることが出来るように、ブランド洋食器の新しい時代を迎えています。




ライフスタイルの中でも最も身近な食器、その中でもブランドのテーブルウェアの逸品はあこがれの的です。リチャード ジノリでは伝統にこだわるだけでなく、常に斬新なデザインを取りいれて、現代の思い思いのスタイルのなかでも暮らしの中に溶け込もうとしています。イタリアデザインの柔軟さに驚くばかりです。

また、建築家“Gio Ponti(ジオ・ポンティ)”は、1923年~1930年のかけてリチャード ジノリ社にアートデレクターとして努め、アールデコ様式の陶磁器をデザインしています。あの美しい超軽量の椅子“スーパーレッジェーラ”だけでなく、ライフスタイル全般をデザイン活動としていることにイタリアデザインの強さを感じます。


<DATA>
Richard Ginori(リチャード ジノリ)

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