ミュージカル/ミュージカル・スペシャルインタビュー

ラスタ・トーマスが語る『Rock the Ballet2』

バレエを皆に伝わるものにしたい!天才ダンサーのラスタ・トーマスの熱い思いが、バレエの高度な技を使い、ロックやポップス、ヒップホップを踊る新エンターテイメントを生み出しました。『Rock the Ballet2』には大貫勇輔も参加。ラスタにカンパニーを設立した理由、作品への思いや大貫勇輔について、ダンスを始めたきっかけ等を伺いました。

三浦 真紀

執筆者:三浦 真紀

ミュージカルガイド


肖像写真

世界を揺るがすダンサー、ラスタ・トーマス
 

バレエをスポーツ同様、すべての人がエキサイトする
エンタメにしたい

バレエをベースに、マイケル・ジャクソンやコールドプレイ、クイーン、エアロスミスなど、カッコいいポップやロックの曲で踊る!踊る!踊る!ラスタ・トーマス率いるBad Boys of Danceによる、バレエを越えた新しいスタイルのダンス・エンターテイメント『Rock the Ballet2』。芸術監督&主演のラスタ・トーマスに話を伺いました。

——なぜ、ダンスカンパニーBad Boys of Danceを設立したのですか。
バレエやダンスの新しい観客を見つけるためなんだ。アメリカでバレエやオペラはお金のある、アッパー層が観る芸術になっていて、僕みたいな一般層はバレエを観に行かない。もっとバレエが多くの人にとって近い存在になってほしい。よりエキサイティングで楽しくて、若々しいエンターテイメントに。そのためにBad Boys of Danceというダンスカンパニーを作ったんだ。発想はサッカーチームやバスケットチームから来ている。スポーツみたいにすべての人がエキサイトするエンタメにしたかった。
もし誕生日に盛り上がりたいなら、BGMにモーツァルトやチャイコフスキーをかけないでしょ?多分、ポップスやヒップホップなど、もっとノリのいい音楽をかけるはず。同じステップで踊るとしても、僕たちは音楽や衣裳を変えるべきだと思う。特に男性ダンサーに依頼するとき、あのタイツはどう思う?タイツを履いている男?No! No!(笑)

——男性ダンサーたちからよく聞きますよ。バレエを習い始める時、タイツを履くのがものすごく恥ずかしかったって。
そうなんだよ。だから僕らのカンパニーでは黒のパンツやジーンズを履いて踊いて、若い世代が親しみやすく感じられるようにしているんだ。もうひとつ、バレエを観る目も大切にしたい。これは質の高いバレエで、技術やトレーニングが素晴らしいとわかってほしい。これが僕の願いなんだ。
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