まさに家具としての機能性はシルバー色となって周囲の支柱から浮遊する存在となっている。
グっとよってみると帽子用のフックが、とてもかわいい形状だ。それに、シャープ過ぎず、ハンドメイドの痕跡、作り手のこころが伝わってくる温かさがある。当時としては、モダンな中にも「人間的」なモノの存在がある。
会場構成では、その後アメリカに渡ったシャローの活動に触れている。
また、会場壁面にはガラスの家の様々なシーンを映像で映し出している。
どのシーンもそれは美しく、そして繊細な映像が続く。
わずか10年間という短い活動期間と斬新な作品郡を通して近代建築、インテリアデザイン、家具デザインに影響を及ぼしたシャロー。
彼の足跡をたどる『建築家:ピエール・シャローとガラスの家』。
20世紀前半に建築界に革命を起こした建築家を日本で初めて本格的に紹介する回顧展は、近代デザイン、とくに家具デザインのルーツを探る良い機会いっても過言ではない。
*前編後編でご紹介した『建築家:ピエール・シャローとガラスの家』展、未だお伝えしきれていないこともあります。興味を持った、もっと知りたいという方は……こちらの「What's New」もご覧ください。
■ 建築家ピエール・シャローとガラスの家
■会期 2014年7月 26日(土) ~2014年10月 13日(月・祝)
■開館時間 10:00~18:00(ご入館は17:30まで)
休館日 毎週水曜日、夏期休館8月11日(月)~15日(金)
■会場 汐留ミュージアム(地図)
■ 入場料 一般:800円 大学生:600円 中・高校生:200円 小学生以下:無料
65歳以上の方:700円 (年齢のわかるものをご提示ください)
20名以上の団体:各100円引(65歳以上の方は除く)
障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで:無料
※ 取材協力:パナソニック 汐留ミュージアム
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■ 今回の関連リンク
→前編後編でご紹介した『建築家:ピエール・シャローとガラスの家』展、もっと知りたい方は……こちらの「What's New」もご覧ください。
→石川 尚のWAKUWAKUプレス・レポート
【保存版】ピエール・シャロー とガラスの家(前編)
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