男女で違う高校生の人気分野

医師看護師

看護師の人材育成は急務です

近年、高校生に人気が高い専門学校の分野は、まず医療系がトップにきます。それに続くのが、公務員や教育関連といった堅実なイメージの分野です。そもそも専門学校に設置されている学科、コースは社会的に必要とされている職種、業界に直結している分野が多いものです。

実は、その必要性という点とは少し違うのですが、現役高校生から、密かに毎年根強い人気を誇る分野があるのです。それは、男子ならばゲーム関連、女子ならばアニメ・声優関連の分野です。

それらのコンテンツは高校生の日常に密着しているものなので、憧れの職業として視野にいれたくなるのも無理からぬことです。しかし、この分野への進学を周りの大人に相談しても、なかなか理解や賛同を得られない現状があります。

今回は、女子に人気のアニメ・声優系の専門学校への進学について考えてみます。

アニメ・声優系の学科がある専門学校の種類と特徴

アニメ・声優系の学科がある専門学校は、おおよそ2種類のタイプに分けることができます。

一つはメディアやエンタテイメント系の企業が設立母体になっているような単科の学校です。そして、もう一つはIT、スポーツ、医療等の他分野も包括している総合学科型の学校です。

どちらのタイプの学校に進学しても、当然のことながら演技、アフレコやヴォイストレーニングといった表現力を高めるスキルを専門的に学ぶことは同じです。ただ、大きく異なるところは学ぶ内容ではなく、卒業後の進路サポートのあり方です。

単科系の学校には、一般的な学校の就職課にあたる通常、”デビューセンター”と呼ばれているセクションがあります。学生がオーディションにチャレンジしたり、関連のプロダクションに所属できるようにサポートしてくれたりします。いうなれば、卒業後の方向性はエンタメ業界に特化したフォローのあり方です。

一方、総合系の学校では、カリキュラムの一部に他学科の学生も一緒に学べるIT関連の資格取得講座が選択できたり、また学科を越えた就活セミナーに参加できたり、さらには、就職センターが学内に100社近い企業を招いて行う合同企業説明会などに参加したりすることもできます。

単科校がある程度、的を絞った、深めたサポート体制であるのに対して、総合系学校はエンタメ業界だけでなく、複数の学科があるからこそできる幅広い業界への就職もフォローするのが特徴です。

就職に結びつきにくい、は幻想か?

タレント系画像

憧れの仕事に就く!

そもそも、タレントと呼ばれる職は、定期採用や採用試験といったものがないた め、専門学校に進学しても確実に仕事に就けるという保証はありません。

そして、芸能関係の業界は実力もさることながら、挨拶、礼儀、コミュニケーション といった対人能力は他の業界よりも、より一層求められます。それが、養成機関である専門学校といえども自然と厳しく仕込まれる雰囲気や環境があります。

初めは声優を目指して総合系タイプの学校に入学したものの、何らかの事情で、卒業時にはオーディションを受けるのではなく他分野の学生と同じく、一般的な企業に就活を始めることもあります。そうしたとき、その分野を専門に究めた学生と同じどころかそれ以上に内定をもらってくるケースが声優系の学科には、あるそうです。

一体、その意外な事実は何を示しているのでしょうか。

今、社会で最も求められているスキルとは?

企業が学生に求める資質の上位に毎年、必ずランクインするのが【コミュニケーション力】です。企業にしてみたら、専門的なスキルのみならず、高いコミュニケーション力を兼ね備えた学生はノドから手が出るほど欲しい人材なのです。

面接風景

負けない自己PR

声優や俳優を目指す中で培われた、相手役との掛け合いや自己表現力が、就活 になるとコミュニケーション力として評価されるのです。

自分が思い描いた夢にまっすぐに進むことは、とても大事なことです。しかし、思いもよらない、やむを得ないことで進路が変わることがあるかもしれません。それでも、本気で身に付けたことならば、意外なところで開花することだってあります。

社会性のある職業というのは、実は、とても流動的です。経済や社会の仕組みが変化すれば、今もてはやされている職種が10年後には無くなっていて、想像もしない仕事が生まれていることだってあります。

たとえ、どんな未来がやって来ようとも意欲をもって学び、身に付けた技術、技能は自らを助けてくれるものです。”芸は身を助く”と言いますが、あなたはどんな芸を究めますか?
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