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模試の成績が帰って来ると、どうしても一喜一憂してしまいますよね

中学受験を控えた小学6年生は夏期講習も終わり、いよいよ残すところあと4か月余りと迫りました。この時期になると、生徒本人も保護者の皆様も、模擬試験や塾のテストでの成績に一喜一憂してしまうものですね。そこで今回は、9月以降の模試をどう活用していったらよいかについて、4つのポイントに絞ってお話ししたいと思います。

1.成績に一喜一憂しない

「わかっちゃいるけど、どうしても一喜一憂しちゃうのよね」そんな風に考える方も多いのではないでしょうか。まずは「なぜ一喜一憂してはいけないのか」の理由について、今一度確認しておきたいと思います。

受験勉強をする目的とは一体なんでしょうか。それは入学試験に合格するため、ですね。そして入試が本格的にスタートするのは、1月からです。関西圏の第一志望は1月下旬、首都圏は2月頭ですね。要するにここに学力のピークを持っていけばいいわけです。いま最高の成績を取る必要など、全くありません。

私の教室にも卒業生が遊びに来ます。受験が終了してひと月も経つと、理科や社会の知識を中心に、かなり忘れてしまっています。中学に入学して半年くらいでもう、算数の問題が解けなくなっています。これは最上位と呼ばれる難関校に合格した生徒にもみられる現象です。

言いかえますと、12月の模試でとてもいい成績を収め、油断して学習の手を抜いてしまうと、最後のひと月で逆転されてしまう恐れがあるということです。たとえいい成績を取ったからといって喜んではいけません。

では成績が悪かった場合はどうでしょう。その成績を憂い、子どもにガツンと言って奮起させなければいけないのでしょうか。成績が悪くて一番落ち込んでいるのは本人です。もしかしたら反省してるかもしれません。そこへ親が頭ごなしに叱ってしまっては、せっかく反省して自発的に勉強をしようとしているところに、水を差すことになってしまいます。子どもの成績が上がるときというのは、たった一つしかありません。子どもが自ら積極的に学ぼうと自覚したときです。親は、子どもがその自覚を持つチャンスを、決してつぶしてはいけないのです。

2.成績表をきちんと分析する。

最近の模試は運営会社さんの努力によって、フルカラーの非常に見やすいものが発行されています。しかも成績表が発行されるまでの期間がものすごく短くなっています。私が小学校時代は、返却されるまで1週間以上はかかっていましたが、今は受験した週の木曜日にはもう、インターネット上で成績表を見ることができるところもあります。大変な進歩です。

また成績表にもかなり詳しい情報が満載されています。たとえば同じ学校を志望している生徒の集団の中で自分がどのくらいの順位にいるのか、とか、そのライバルたちは他にどんな学校を志望しているのか、といったデータが掲載されているのです。

特に重要なデータは、各小問の正答率一覧です。一問ごとに、受験生の何%が正解しているのかの細かい数値が掲載されています。これはとても重要な情報です。たとえば正答率が75%もあるのにお子さんがその問題を間違えていたら、当然それは反省させてきちんと理解し直させるべきでしょう。逆に正答率が3%しかない問題を何時間もかけて復習させるのは、もちろん志望している学校にもよりますが、無駄になってしまう可能性もあります。

志望校合格のためのヒントが満載されているにもかかわらず、保護者の皆様の多くはこの「模試成績表」を軽視しがちです。「うちの子に塾の先生が話をしてくれているはず」と思ってらっしゃる保護者の方もいらっしゃると思いますが、残念ながら塾の先生はそこまで暇ではありません。生徒ひとりひとりと模試のたびに面談をしてくれたとしても、たとえば一人と10分面談をおこなえば、15人のクラスで2時間30分もかかってしまいます。そんなことは物理的に不可能です。

やはり模試の成績表分析は、保護者の皆様の方できちんとおこなっていただくのがよいかと思います。その方が子どもの学習状況も把握できますし、弱点項目についてご家庭でプラスαの課題を付与することも可能となってくると思いますので。

次のページでは、残りのふたつのコツについてご説明します。