日本で最も高所にある野天風呂
標高2,150メートル。夏でもひんやり涼しい風が吹いている「本沢温泉」は、八ヶ岳を縦走する登山者たちが宿泊する山小屋です。山小屋から少し離れた谷間に混浴野天風呂「雲上の湯」があります。ここは青みがかった乳白色の湯を楽しめる温泉。周辺には硫黄の香りが漂い、運がよければ硫黄岳の美しい景観が待っています。湧き出る源泉を、一切手を加えずそのまま流し込んでいるため、お湯の温度は自然環境によって異なります。通常は少し熱めの42度前後。ひんやりと心地よい山の空気を味わいながら浸かることができます。取材当日は、前日から降り続いた雨が湯温を下げたようで、珍しくぬるめの38度前後でした。
泉質は、酸性-含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)。肌の組成効果を高める硫酸塩泉効果で、湯上りは肌がしっとりします。硫黄成分には美白効果がありますから、日焼けした肌をじっくり癒したいものです。ただし、肌への刺激が強い酸性泉でもありますから、お湯につかると湯の成分で肌が赤くなります。肌の弱い人は長湯をしないように気をつけましょう。
日本最高所野天風呂周辺写真
天気がよければ、入浴中も八ヶ岳のみごとな景観を楽しめます。本沢温泉のホームページに、硫黄岳がくっきりと見える温泉写真がありますので、参考にご覧になってみてください。