日本の戸籍名がその人の名前、外国人の姓名判断はどうする?
姓名判断は東洋の占い
A:姓名判断は東洋人の氏名を占うように作られています。国際結婚の場合でも原則として日本の戸籍に登録されている名前がお子さんの本名ですから、その戸籍の名前を使って姓名判断をすることになるでしょう。
文字の画数はどう扱うか
姓名判断で外国人を占うときの問題は、まず文字の画数をどう数えるのか、ということですが、これはもちろんカタカナに直して数えるしかないでしょう。しかし根本的なことを言えば、もともと文字には画数などありません。漢字は辞典に画数が書いてあるので画数があると思われやすいですが、もとは辞典を作る必要から画数が決められたので、話が逆なのです。もっともアメリカでもオノマンシーという占いがあり、人の氏名をローマ字の活字体で書いて、筆画を数えて足し算をしていろいろなことを言いますので、やることは姓名判断とそっくりです。それを使えばわざわざカタカナに直す必要もなくなりますが、ただ日本と反対に、オノマンシーというのは子供の遊びであって、大人でやる人はいないようです。
姓名判断は一つの名字、一つの名前でしか占えない
姓名判断は名字が一つ、名前が一つ、という前提で作られた占いです。しかしビルマなどの仏教国やアラビア語圏では、名字の無い人も多いですし、日本でも皇室のかたは名字が無く、昔は出家をした仏教徒には名字がありませんでした。逆に国によっては父方の名字と母方の名字を二つ名乗る人もいます。さらにキリスト教国ではミドルネームをもつ習慣があり、多くの人が名前を二つもっています。このように名字と名前が一つずつでない場合は、姓名判断はやりようが無い、ということになります。日本の戸籍は名前は一つしか登録できません。ミドルネームをどうしても戸籍に載せたいなら、ファーストネームとミドルネームをつなげて一つの名前として届けるしかありません。もちろん字数の多い名前になってしまい、社会生活で支障をきたすことは目に見えていますが、名前の文字数に制限はありませんので、手続き上は可能です。その場合だけは、その長い名前を使って姓名判断をすることもできるでしょう。
姓名判断は世界中の人を想定していない
以上のように、姓名判断はあくまで日本人、中国人、韓国人などを対象にした占いで、他の宗教圏の人のことは想定しておらず、これで世界中の人を占うというのは無理です。ただし日本人を対象に行われている姓名判断でも、すでに何十もの流派があり、占い方はまちまちです。どんな方法で占うかということに決まりはありませんし、誰が、どんな新しい占い方を作っても自由です。ですから将来は外国人を占う姓名判断が作られ、それを看板にした占い師がオリンピックなどのさい、TVの娯楽番組に登場して来ないともかぎらないのです。
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