家具・インテリア/インテリア家具の選び方・飾り方・アイテム

購入前に味わいたい魅力 名作家具に触れられる3カ所(2ページ目)

「いつかは欲しい」と思っている名作家具の中にも、現代の暮らしに合うようなサイズ感・素材感のあるアイテムが存在します。憧れのままではなく、実際購入する前提で見ることをおすすめします。家具を買う目的を超えて「どのようなライフスタイルを送りたいのか?」を考えさせてくれるきっかけにもなるのが名作家具のもつ潜在的な魅力でもあります。建築もすばらしい、都内で本物の名作家具が試せる施設をご紹介します。

土橋 陽子

執筆者:土橋 陽子

家具・インテリアコーディネートガイド

前のページで挙げた施設に、どの名作家具があるのかご紹介します。また、名作家具と建築は切っても切り離せない関係にあります。今回ご紹介する施設は建築としても素晴らしいので、その空間とあわせてお楽しみください。
実際に行ったときに便利なように、置かれている場所(2014年8月現在)ごとに紹介していきます。アイテム名と公式サイトへのリンクだけご紹介しているものもあるので、是非探してみてください。*アイテム名/デザイナー名/正規メーカーの順に記載してます。


東京都美術館

日本のモダニズム建築の巨匠・前川國男氏による設計で、1975年に竣工。上野公園から自然と繋がるようなエスプラナード(中庭)をもち、敷地内に複数機能ごとにブロック化された公募棟、企画棟、交流棟、中央棟が配置された都市のような東京都美術館にある名作家具です。

佐藤慶太郎記念アートラウンジ:
http://www.tobikan.jp/guide/artlibrary.html

佐藤慶太郎 アートラウンジ/写真提供:東京都美術館


・FJ-160CT/ フィン・ユール/キタニ
少し変わった形状は、2人掛けを1台と1人掛けを2台配置したときにサークルになるもの。3本脚で構成された美しい貫や、天板のエッジの形状もポイントです。*東京都美術館では、安定の為4本脚の特注仕様になってます。
http://www.kitani-g.co.jp/main/collection/fj_fj_160ct.html

FJ-160CT/ フィン・ユール/写真提供:キタニ


・FJ-01 イージーチェアー1953/ フィン・ユール/キタニ
・FJ-02 ソファー1953/ フィン・ユール/キタニ
・IL-10 イージーチェア1950/イプ・コフォード・ラーセン/キタニ

●美術情報室:
http://www.tobikan.jp/guide/artlibrary.html

東京都美術館美術情報室/写真提供:東京都美術館


・IL08-PE チェア1950/ イプ・コフォード・ラーセン/キタニ
イプ・コフォード・ラーセンの成形合板と木製フレームが珍しい美しい椅子。脚先にチーク材をつけることで、フォーマルな空間にも合うデザインとなっている。
http://www.kitani-g.co.jp/main/collection/il_08pe.html

IL08-PE/イプ・コフォード・ラーセン/写真提供:キタニ


・ND-01 イージーチェア1952/ナナ・ディッツェル/キタニ



国立新美術館

日本で5館目の国立美術館として、建築家黒川紀章氏の設計により、2007年に日本最大級の展示室を持つ美術館としてオープン。スクエアな展示室の前面に3次元でうねるようなガラスの壁面が全体を覆っているロビーには、大小2つの逆円錐形のコンクリートの造形が立つ。小さいほうはカフェで2階から、大きいほうはレストランで3階からアプローチするつくり。

●地下1階カフェ内: 
・アントチェア/アルネ・ヤコブセン/フリッツハンセン
アントチェアは、長年ずっと愛され続け、デンマークの家具の代名詞ともいわれる椅子。薄い成形合板特有のしなりが座り心地よく、軽くて何脚も積み重ねられる機能性があり、カラーバリエーションも独特の展開で集める楽しさがある。
http://www.fritzhansen.com/jp/ant-chair-3100-3-legs-stackable

・アントチェア/アルネ・ヤコブセン/写真提供:フリッツハンセン


●1階ロビー: 
CH07 シェルチェア/ハンス・J・ウェグナー/カール・ハンセン&サン
ハンス・J・ウェグナーの椅子の中で最も彫刻的なフォルム。羽を広げたような座と脚の曲線が流れるような美しい造形は、ことのほか座りやすく、ラインの三本脚の構造が優れた安定性をこのイスに与えています。
http://www.carlhansen.jp/catalog/

CH07 シェルチェアー/ハンス・J・ウェグナー写真提供:カール・ハンセン&サン


・リトルフレンド/キャスパー・サルト/フリッツハンセン
リトルフレンドについては、以前の記事「恋に効くソファーとサイドテーブルの選び方」内で詳しく紹介しています。
http://www.hhstyle.com/products/detail.php?product_id=3013

リトルフレンド/写真提供:フリッツ・ハンセン


●2階カフェ内:
 
・CH24 Yチェア/ハンス・J・ウェグナー/カール・ハンセン&サン
背もたれの「Y字」が名前の由来で、フレームの緩やかな曲線が特徴です。 職人によって手編みされたペーパーコードの座面は適度な弾力性があり、快適な座り心地を実現します。
http://www.carlhansen.jp/catalog/

CH24 Yチェア/ハンス・J・ウェグナー/写真提供:カール・ハンセン&サン



●地下1階休憩スペース:
・エッグチェア/アルネ・ヤコブセン/フリッツハンセン
・スワンチェア/アルネ・ヤコブセン/フリッツハンセン
●展示室内休憩室: 
・PK22 ラウンジチェア/ポール・ケアホルム/フリッツハンセン
●2階、3階ロビー・展示室内休憩室:
・PK80 デイベット/ポール・ケアホルム/フリッツハンセン
●アートライブラリー:
CH20 エルボーチェア/ハンス・J・ウェグナー/カール・ハンセン&サン
●1階ロビー・3階廊下沿い: 
・CH25 イージーチェア/ハンス・J・ウェグナー/カール・ハンセン&サン

 

国際文化会館

1955年(昭和30年)に建てられた、日本建築界の巨匠、前川國男、坂倉準三、吉村順三の三氏の共同設計によるもの。当時、家具デザインを長大作、松村勝男、水之江忠臣らが協働で担当しました。2005年には耐震構造を含む大規模な保存再生は戦後の名建築を保存する取り組みとしては画期的なものと評価されています。世界の人々との知的交流を促進する会員制の施設ですが、ティーラウンジ「ザ・ガーデン」やレストラン「SAKURA」は一般利用も可能です。結婚式場としても利用可能。

www.yokodobashi.com

国際文化会館の「ザ・ガーデン」にて座って食事できるパーシモンチェア

●ティーラウンジ「ザ・ガーデン」
2005年から行われた大改修工事の際に、もともと使われていた“ダイニングチェア”にリデザインを加えた“パーシモンチェア”が入りました。入り口に1つだけ改修前の“ダイニングチェア”が残っています。





・パーシモンチェア/長大作/メトロクス
http://metrocs.jp/products/detail/244.html

リデザインを繰り返し改良を重ねる長氏の代表作。2006年に手を加えた”パーシモンチェア”/写真提供:メトロクス


・ダイニングチェア ブラック/長大作/イデー
イデーのダイニングチェア ブラックは、1953年に発表された際のオリジナルを忠実に再現したもの
www.idee.co.jp

ダイニングチェア ブラック/写真提供:イデー




長大作氏は常にデザインに改良を重ねるデザイナーだったため、同じような椅子が異なるメーカーから発売されています。パーシモンチェアはサイズ感がやや大きめでゆったりとした座り心地。イデーのダイニングチェアのほうが小ぶりで、かっちりとした座り心地です。座り比べて好みの物を選ぶのもおすすめです。


次のページには文中に出てきた場所のデータをまとめておきます。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます