ラベルの形は八ヶ岳の稜線
日本ワイン
日本で販売されている「国産ワイン」は、実は海外から輸入された果汁やワインを使って、日本で醸造あるいはブレンドして瓶詰めされたものが大半を占めています。それに対して、最近「日本ワイン」という言葉が使われるようになったのは、国産のブドウだけを使って造られたワインです、という主張のためです。そして、この日本ワインのファンが続々と増えているのです。その理由は、いくつか考えられます。日本の風土を生かして造られたワインなので、繊細なタイプのものが多く、日本人の舌に馴染みやすいこと。同じ日本人が造っているので、もちろん親近感も湧きます。そして、それぞれの産地を訪問したいと思った時、わりあい気軽に行けるからです。ヨーロッパまでは飛行時間だけでも半日はかかりますから、日帰りというわけにはいきません。
そして、今日本でワイン造りをしている人々の中には、ヨーロッパで栽培や醸造学をしっかりと学び、実際に現地のワイナリーで研修も重ねて来た本格派も何人かいらっしゃいます。今回ご紹介する「ドメーヌ ミエ・イケノ」の池野美映さんも、その一人。しかも、難関として知られるフランスのモンペリエ大学を卒業した優秀な女性なのです。
ドメーヌ ミエ・イケノ
醸造所内で説明中の池野さん
「八ヶ岳の自然をそのまま詰め込んだような凛とした優雅なワインをつくりたい」というのが、池野さんの願いです。今年の冬の大雪の際は155センチ以上という小柄な池野さんが埋もれるほどの雪が、畑に積もったといいます。若いブドウの樹はそうとう被害を受けたようです。厳しい冬が来る場所です。
畑からは八ヶ岳だけでなく富士山も見える、標高が高い位置にあるので、南東向きの日当りがよい斜面にありながら、日中と夜間の温度差が大きいのもここの特徴のひとつです。こういう条件で育つブドウは、香りが高くなり、果実の熟度からくる柔らかさと、適度に保たれた酸の爽やかさを兼ね備えたワインに仕上がります。もちろん、造り手さんの光る腕が必要ですが。
八ヶ岳を臨むブドウ畑
近所のベテランさんが畑仕事のお手伝いに
池野さんは、こういう年による気候のちがいも、そのままワインに映し出したいと願っているのでしょう。とても素敵なワインたちです。
星野リゾート リゾナーレ 八ヶ岳
地元の食材を使った料理と地元のワインは最高の組み合わせ
「オットセッテ」では、ワインと料理をセットにした「ヴィノ・クチーナ」という組み合わせもあります。もちろん、池野さんのワインも組み込まれています。そしてここのワインセラーには、山梨県と長野県のワインがたくさん揃えられていて、おそらく日本一日本ワインの品揃えが充実しているレストランなのではないかと思います。宿泊客でなくても予約できるので、お休み中に近くへ行かれる方など、寄ってみてはいかがでしょうか。
オットセッテの高い天井もまた魅力です
ドメーヌ ミエ・イケノのホームページ (オンラインショップもあります)
星野リゾート リゾナーレ 八ヶ岳のホームページ
リゾナーレ 八ヶ岳にはラグジュアリーな ワイン リゾート プラン もあります!