「逆質問」には企業側の狙いがある
「では、最後に何か質問はありますか?」就職活動を経験した学生であれば、きっと何度も聞かれた記憶があるかもしれない。特に最終面接の終わりに出てくることが多い「逆質問」。
学生にとっては今まで怖い顔で(?)色々質問してきた面接官が、いきなり最後に優しく「質問してもいいですよ」と言われても、正直何を聞いていいのかわからない……というのが本音だろう。
面接の最後にくる「逆質問」に戸惑う学生も多いだろう
「新入社員がどれくらい希望部署に配属されるのか気になるんだよな……でもこれ役員に聞いたらまずそうだような……」
「ぶっちゃけもう聞きたいことは全部座談会で聞いちゃったんだよな……でも質問ないですって言うのも微妙だよな……」
などなど、色々な憶測や迷いがあるだろう。
学生のことを知り、企業のことを知ってもらうため
ガイドは学生の就職支援だけでなく、企業の採用活動のコンサルティングや採用担当者の研修も携わっているが、実はこの「逆質問」、多くの場合はしっかりとした採用上の戦略のもとに用いられているものなのだ。一見学生のために、貴重な面接の時間を「聞きたいことを聞ける時間に割いてあげよう!」と実施しているように見えるが(もちろんそういう想いもあるが)、企業は学生に質問させることで、その学生をもっとよく知り、かつ企業のこともよく知ってほしいと思っている。
逆質問によって、「学生のことを知る」観点からいえば、その学生が自社のどのような部分に最も興味関心を持っているのかがわかる。「自社のことを知ってもらう」観点からいえば、0から会社説明をまた繰り返すよりも、学生自身が最も興味を持っている点についてピンポイントに詳しく伝えられる、というわけだ。
では、学生としてはどのように「逆質問」に対応していけばいいのだろう?