夫婦間に節約・やりくりの意識の違いがでるのはなぜ?
夫婦で節約を実践するには共同作業という気持ちが大切!
例えば、「スーパーで1円でも安いものを求めてハシゴをする」は、特売チラシを眺めて1円でも安く買おうとする妻の涙ぐましい努力であるけれども、「それだけの手間と労力をかけてどのくらいの効果があるのか」という夫の冷ややかな目が想像できます。
「スーパーのハシゴ」は、妻にとっては、1円でも安くという考えになるのは当然のことかもしれませんが、夫側から見れば「他人事」なので、「手間暇かけて無駄なことを……」と感じてしまうのでしょう。
一方、「光熱費節約のために電気をこまめに消す」というのは、もちろん意識して行うことは大切なのですが、手間と労力をかけるわりには節約効果としてはあまり期待できないな…というのが筆者の率直な感想です。ところが、夫も妻も「電気をこまめに消す」を肯定的に捉えているのは、家庭内の電気代の節約は夫婦共同の取り組みという共通の認識が夫婦間で出来上がっているからと言えるでしょう。
ところで、男性が感じている「節約術・やりくりがイヤだと思う理由」の上位に入っている内容をよく見てみると、「節約・やりくり自体があまり意味のないものに思えるから」、「細かい管理を見ていると悲しい気持ちになるから」、「細かい管理をされるとモチベーションが下がるから」のように、どちらかというと、妻が行っている節約術・やりくりを「他人事」のように捉えているような意見が多いように感じます。
家庭内でしっかり節約をするためには、夫婦間で節約に対する共通認識を持つことが大切です。具体的にどのような節約をするのかをアイデアを出し合って2人で実行するという気持ちが大切です。節約は「他人事」ではなく、「自分たち事(ごと)」にすることが大切です。
日々の節約と並行してライフスタイルやライフプランの見直しも
家計を改善する場合、日々の節約も大切ですが、限られた収入の中で、節約をするには限界があります。それよりは人生という長い目で見たときに、「人生における支出」というものは、住宅購入や教育資金といった「ライフイベントにかかるお金」や、モノを購入(所有)するのではなく借りる(利用する)といった「生活スタイル」によるところが大きいのです。望むライフイベントを諦めたり、人生の価値観を変えてみたりする必要はありません。けれども、ライフイベント自体に優先順位をつけたり、ライフスタイルについても普段の生活を振り返ってみたり、何が2人(家族)にとって大切にしたいのか、改めて見直してみることも大切です。
もちろんその時にも、家庭における節約術・やりくりのときと同じように「他人事」ではなく、「自分たち事」にすることが重要です。
【関連記事リンク】
・眠っているお金はまだある、家計の埋蔵金を探せ!
・家計改善3ステップ「見える化・わかる化・できる化」
・不景気の今こそ、家計も人生もリストラしよう!
・人生の収支を黒字化する「人生家計簿」
・買わずに借りて、家計を大改善!