テクノポップ/アーティストインタヴュー

レンダ~幼き頃の夢の影、瞼に未だ消えず(2ページ目)

レンダは、渋谷LastWaltzを中心に活動する無国籍ゴス系夫婦ユニット。YAPOOSを原点に活動を始めた、白塗りのヒコさんと女王様然としたハコさんのお二人に登場いただきました。デビュー作『幼き頃の夢の影、瞼に未だ消えず』では、独自の和の趣もある耽美的世界を表現しています。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ハルメンズのベースの方がクラス担任!

ガイド:
今まで、かなりのライヴもこなされており、P-MODELのカヴァーとかもされていますね。所属レーベルであるClub Lunaticaの谷口マルタ正明さんも、元々プノンペンモデルとしてP-MODELのコピーバンド大会に出ていましたね。P-MODEL自体はゴス系というわけではないですが、ゴス系アーティストでP-MODELが好きな人って結構いると感じます。お二人はいままでどのような音楽に触発されてきたのでしょうか?

ハコ:
兄が二人いるのですが、考えてみると兄達の影響が強い気がします。特に下の兄がよく聴いていたTM NETWORKや、渡辺美里や、クレヨン社等を私もよく聴いていました。また、小さい頃から地元の少年少女合唱団に入ったり、学校の聖歌隊で歌ったりしていたことが歌う事の原点かと思います。高校生の頃からニューウェイヴを聞き出しました。

ヒコ:
戸川純さんとYAPOOSを全ての原点に、関連をひたすら辿って枝葉が伸ばしていく様な聴き方でした。当然echo-U-niteさんもプノンペンモデルも結成当時から聴いていたのでマルタさんに初めてお会いした時は非常に緊張しました。まぁ、今も緊張するんですけど。あとハルメンズのベースの方が中学校のクラス担任だったんです。これに気付いた時ばかりは、もう一度義務教育をやりなおしたいと心の底から思いました。

ガイド:
えっー、凄い中学担任! 貴重な経験ですね。

実は夫婦

ガイド:
YouTubeで見つけたのですが、2009年に「レンダ結婚披露ライヴ」を“あるとべんり”で行われていますね。ということは、お二人はご夫婦? ライヴで結婚披露とは素敵ですね。結婚式は別にされたのでしょうか?

ハコ:
はい、夫婦です。さすがに結婚式は別でやりました(笑)。

お互い放任主義

ガイド:
お二人ともゴシックなんですが、ビジュアル的コントラストがとても面白いです。ヒコさんは謎めいた白塗り、ハコさんは女王様然としたクラシカルエレガンスって感じで。お互いに、こうしたらいいとか、これはだめとか、意見したりするんでしょうか? できましたら、各々のファッション批評をしていただけないでしょうか?

ハコ:
hikohako

ヒコ(上)、ハコ(下)

いつの間にかヒコが白塗りする様になっていました。最初は驚きましたが本人も楽しそうですし、やりたい気持ちを無理に止めるのもどうかと思うので容認しています。私は着たい物を着ています。それに対してヒコから注文や忠告は無いですね。

 

ヒコ:
着たい物をお互い勝手に着ている感じなので批評は難しいですね… 2人で合わせてどうこうというのはあまり無いです。お互い放任主義ですね。

ガイド:
家でもカジュアルにゴシックな着こなしとかするのですか?

ハコ:
はい、と言いたいところですが、残念ながら家では機能性を優先します。

ヒコ:
当然ですね、と言いたいところですが、家ではだいたいパジャマです。

 

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