聖母大聖堂
14世紀から16世紀に渡り、170年ほどかけて建てられた大聖堂。123mの塔は、今でもオランダも含め、このあたり一帯で最も高い教会塔とされています。この大聖堂は、日本では、物語『フランダースの犬』の舞台となったことであまりにも有名。悲劇のネロ少年と愛犬パトラッシュは、吹雪のクリスマスに、夢にまで見たルーベンスの名画の前でひっそりと昇天するのです。ここには、ルーベンスによる名画4点「キリストの昇架」、「キリストの降架」、「聖母被昇天」、「キリストの復活」が収められています。ルーベンスの名作以外にも多くの作品があり、大聖堂の内部はさながら美術館のようです。<DATA>
■ Onze-Lieve-Vrouwekathedraal (聖母大聖堂)
http://www.dekathedraal.be/en/
住所:Groenplaats 21, 2000 Antwerpen
TEL:+32 3 213 99 51
入場日時:月~金10:00-17:00、土10:00-15:00、日13:00-16:00(ただし、お葬式といった宗教上の儀式の際は入場できません。)
入場料:大人6ユーロ、グループ(+20人)と学生4ユーロ、12歳未満無料
聖ヤコブ教会
15世紀末から17世紀前半に渡って建てられたゴチック建築の教会で、ルーベンスはこの教会に眠っています。彼の墓所を飾る名作「聖人に囲まれたマリア」は、ルーベンス自身が生前、自分の墓に飾るために描いたものとされています。豪華な内部は、この教区の当時の豊かさを物語っています。<DATA>
■ Sint-Jacobskerk (聖ヤコブ教会)
住所:Lange Nieuwstraat 73-75, 2000 Antwerpen
TEL:+32 3 232 10 32
入場日時:4月1日~10月31日 毎日14:00-17:00
入場料:大人2ユーロ、グループ(+20人)1.5ユーロ、12歳未満無料
聖カロルス・ボロメウス教会
バロック建築の聖カロルス・ボロメウス教会は、画家であると同時に、建築・インテリア事務所でもあったルーベンス工房により作られた傑作。特に、内装は、ルーベンス自身と、彼の弟子の中でもっとも有名なアントーン・ヴァン=ダイクが手がけたといわれています。内部に大理石の柱が多数並ぶこの教会は、建築当時、「現世のパラダイス」とまで言われたのだそうです。<DATA>
■ Sint-Carolus Borromeuskerk (聖カロルス・ボロメウス教会)
住所:Hendrik Conscienceplein 6, 2000 Antwerpen
TEL:+32 3 231 37 51
入場日時:月~土10:00-12:30、14:00-17:00
*教会内のレース室も見学可。水曜日のみ10:00-12:30、14:00-16:00、入場料:無料
アントワープには、その文化度の高さを象徴するように、非常に多くの美術館・博物館があります。次のページでは、主なものをいくつか挙げます。