ベルギー/アントワープ

アントワープの観光スポット(2ページ目)

アントワープは、ブリュッセルに次ぐベルギー第2の都市。15世紀以降、欧州交易の中心がブルージュからここへ移り変わったため港町として栄え、欧州中の商人が集まり、また、欧州の出版拠点ともなったので文化人も増えました。近年は、優秀なファッションデザイナーを排出するファッションの都としても有名です。

栗田 路子

執筆者:栗田 路子

ベルギーガイド


聖母大聖堂

ルーベンス他芸術名作の宝庫だ

聖母大聖堂はアントワープ観光の要

14世紀から16世紀に渡り、170年ほどかけて建てられた大聖堂。123mの塔は、今でもオランダも含め、このあたり一帯で最も高い教会塔とされています。この大聖堂は、日本では、物語『フランダースの犬』の舞台となったことであまりにも有名。悲劇のネロ少年と愛犬パトラッシュは、吹雪のクリスマスに、夢にまで見たルーベンスの名画の前でひっそりと昇天するのです。ここには、ルーベンスによる名画4点「キリストの昇架」、「キリストの降架」、「聖母被昇天」、「キリストの復活」が収められています。ルーベンスの名作以外にも多くの作品があり、大聖堂の内部はさながら美術館のようです。

<DATA>
Onze-Lieve-Vrouwekathedraal (聖母大聖堂)
http://www.dekathedraal.be/en/
住所:Groenplaats 21, 2000 Antwerpen
TEL:+32 3 213 99 51

入場日時:月~金10:00-17:00、土10:00-15:00、日13:00-16:00(ただし、お葬式といった宗教上の儀式の際は入場できません。)
入場料:大人6ユーロ、グループ(+20人)と学生4ユーロ、12歳未満無料

聖ヤコブ教会

ルーベンス好きには必見だ

ルーベンスが眠る聖ヤコブ教会

15世紀末から17世紀前半に渡って建てられたゴチック建築の教会で、ルーベンスはこの教会に眠っています。彼の墓所を飾る名作「聖人に囲まれたマリア」は、ルーベンス自身が生前、自分の墓に飾るために描いたものとされています。豪華な内部は、この教区の当時の豊かさを物語っています。

<DATA>
Sint-Jacobskerk (聖ヤコブ教会)
住所:Lange Nieuwstraat 73-75, 2000 Antwerpen
TEL:+32 3 232 10 32
入場日時:4月1日~10月31日 毎日14:00-17:00
入場料:大人2ユーロ、グループ(+20人)1.5ユーロ、12歳未満無料


聖カロルス・ボロメウス教会

(www.milo-profi.be

教会がまるごとルーベンスの作品

バロック建築の聖カロルス・ボロメウス教会は、画家であると同時に、建築・インテリア事務所でもあったルーベンス工房により作られた傑作。特に、内装は、ルーベンス自身と、彼の弟子の中でもっとも有名なアントーン・ヴァン=ダイクが手がけたといわれています。内部に大理石の柱が多数並ぶこの教会は、建築当時、「現世のパラダイス」とまで言われたのだそうです。

<DATA>
Sint-Carolus Borromeuskerk (聖カロルス・ボロメウス教会)
住所:Hendrik Conscienceplein 6, 2000 Antwerpen
TEL:+32 3 231 37 51
入場日時:月~土10:00-12:30、14:00-17:00
*教会内のレース室も見学可。水曜日のみ10:00-12:30、14:00-16:00、入場料:無料

アントワープには、その文化度の高さを象徴するように、非常に多くの美術館・博物館があります。次のページでは、主なものをいくつか挙げます。
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