トラブルメーカーと言われる子供の特徴

トラブルメーカーと言われる子供の特徴

集団の中で、問題を起こしてしまうお子さんがいます

子育てしにくい、周りを困らせたりする、【気になる子】と言われる子どもがいます。そのなかでも、母親が悩むことが多いのがトラブルメーカーになる暴れん坊タイプ。このタイプの子どもは、他害(ほかの子どもに危害を加えてしまう)の問題、社会生活や集団生活へ適応することのむずかしさを持ちます。

些細なことでカッとなったり、わめいたり暴れたりする。友だちや家族に暴力をふるう、怒鳴る、「死ね」「殺す」などと暴力的なことばを口にする、公園遊びや保育園、幼稚園で目立つのはそんなお子さんです。知的レベルや記憶力などはほかの子よりも発達しているのに、自己をコントロールする力が弱く、同じ年齢の子とはうまく遊べなかったりします。

思い当たる節があるお母さんは、お子さんの乳幼児期を思い出してみましょう。目が合わない、言葉がなかなか出ない、逆におしゃべりはするけど一方的で会話にならない、母親になつかない、人に興味を示さない、などの特徴がありませんでしたか。気になる子は、乳幼児期に上記の特徴が多く見られます。
 

トラブルメーカーの原因……生まれついての脳の障がいが原因では?

極端に衝動性が強い、がまんや気持ちのコントロールができない、お友だちとかかわることが難しい場合、広汎性発達障害・自閉症スペクトラム・ADHDなどの発達障がいの可能性があります。生まれつきの脳機能障がいが原因なので、育て方やその子の性格が悪いのではありません。

周囲の保育園や小児神経科や小児精神科の病院、療育センターなどに相談に行きましょう。相談することで、お子さんの特徴や対応方法などを知ることができます。相談するときには、お子さんの生まれたころからの成育歴のようなものをまとめておくとよいでしょう。
 

トラブルメーカーの子供の育て方……お子さんに合わせた対処法を

乳幼児のうちに早めに対応することで、集団生活がうまくできるようになります

乳幼児のうちに早めに対応することで、集団生活がうまくできるようになります

トラブルを起こして怒られたり、友だちがいなかったりすることで、いちばん困っているのは本人です。特に自我が目覚めてくると、ブレーキが利かない、衝動を押さえられない、お友だちと仲良くできない自分に自信を失い、子どもにとって大切な自己肯定感が育まれません。自分を好きになること、自分を大切にすることができないと、人を大切にできないことになります。

お子さんのタイプはそれぞれ違い、先ほどあげた特徴のすべてに当てはまるわけではありません。こだわりが強く、変化を嫌い、興味が偏る。こういう子は目立たないこともあり、理解されづらく、支援も後手に回りがちです。どれかに大きく当てはまり、日常生活に非常に困ってしまうときには、環境を整えたり、世の中のルールの習得や行動改善を図ったりすることが必要です。

そのためには、ふだんからしっかりお子さんを見て、できることできないこと、好きなこと嫌いなことを把握しましょう。専門家(臨床心理士、医師、療育の専門家など)とのつながりを持ち、成長とともに変わるお子さんへの対応を相談できる体制を整えましょう。
 

ティーチプログラムの考え方で子供の自己肯定感を育む

問題行動を起こしたり、自己コントロールが効かないことで困っているお子さんが自己肯定感を育むためには、得意なもの、好きなものをきっかけに良い行動を促していくことが効果があります。そして、そのお子さんがどうしてもできないことや苦手な部分は、周囲の環境を整えてサポートすることが大切です。

発達障がいのある人をサポートするシステムとして有効なのが、TEACCH(ティーチ)プログラムです。アメリカのノースカロライナ州で行われている、自閉症スペクトラムの人、その家族、関係者を対象とする包括的プログラムです。社会や環境の意味を伝え、彼らが暮らしやすい社会を目指しています。発達障がいのひとつである自閉症の特性理解に大きな礎を置くもので、世界中に知られ、実際に応用されています。

TEACCH(ティーチ)プログラムの特徴的な考え方を2つ紹介しましょう。
 
  1. その子どもを評価して特徴をとらえる 
    その子ができることやできないこと、今はできないけどできる可能性のあることを明らかにし、できる可能性のあるところから取り組んでいく。
  2. 環境を<構造化>する 
    その場面で何をすればよいのかを本人が理解し、自立して行動できるように環境を視覚的に分かりやすく整理する。「かも知れない」いう予測を立てて行動することが難しく、不安で混乱する人が多いので、 次に起こることや見通しをわかりやすく提示し 「今自分はどうしたらよいのか」という予測ができるようにする。
 

ルールや行動改善のためにABAと言われる療法を使って対応を

ルールの習得や行動改善に有効なのが、ABA(応用行動分析)と言われる療法です。まず、お子さんをよく観察して、アセスメントをし、止めてほしい行動を改善できるような手立てを打ちます。人間の行動は学習によって獲得されたものであり、不適応な行動は誤った学習の結果として起こるという考え方に基づいて行われています。
  • 望ましい行動を教える(コミュニケーション、食事・排泄などの生活スキルなど)
  • 望ましい行動を維持・般化させる(家庭や学校で適切な行動がとれるようにする)
  • 問題行動(自傷、他害、こだわりなど)を減らす
ABAは、信頼できる専門家のカウンセリングを受けること、母親がきちんとお子さんの特性を理解して、家庭でもそれを応用することが必要になります。特に、親子で行うペアレントトレーニングが効果があります。

いくつかの具体例をご紹介しましょう。
  • タイムアウト) 
    お子さんが望ましくない行動をした場合、別の部屋で一定の時間過ごさせます。何をして自分がその部屋にいるのか、それが納得できたことを確認してから、部屋から出します。こちらでタイムアウトの動画とともに紹介しています。
  • 問題行動を減らす) 
    問題行動を起こさなかった日(午前中、食事中などの場面ごとでもOK)に好きなものを与えたり、好きなことをやらせたりしてほめます。問題行動を起こした場合も極端な叱責は避け、まずは自分でどうしたらよかったかを考えさせた上で、改善策を伝えます。話した内容はノートにまとめておき、同じようなことが起きたときにノートを見ながら話すとよいでしょう。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。